【宿泊記】オークウッドプレミア東京 - 1ベッドルームエグゼクティブ (エグゼクティブスイート)

キッチンやランドリーを客室内に備えた、賃貸とホテルの中間とも言える「サービスアパートメントホテル」。ホテル暮らしをしている自身にとって、ここ最近で注目しているホテルスタイルでもあります。
今回はその中でもハイグレードな「オークウッドプレミア東京」に宿泊しましたが、定宿としてのポテンシャルの高さを感じさせるステイとなりました。
目次
1. チェックイン

東京駅八重洲口から徒歩2分、シャングリ・ラホテル東京のちょうど真横にあるビル「鉃鋼ビルディング南館」の1階にエントランスがあります。
一見分かりにくいのが難点ですが、アパートメントホテルらしい、レジデンス特有の特別感には心躍ります。

エントランスにはゲートとインターホンがあり、宿泊者を直接呼び出すことができます。
チェックイン時はフロント100番にコールし、エレベーターホールへ。
決して広い空間ではありませんが、ダイナミック、そして煌びやかなアートに囲まれ、迫力は十分。

エントランスは仄かに香るベルガモットのフレグランスに演出され、どことなくリラックス感も感じられる、居心地の良い空間でもあります。
また、至るところで見られる「金」をモチーフにしたアート/オブジェクト群も、ホテル全体を通しての魅力の一つのように感じます。

ロビーフロアは広すぎずとも小さすぎず、高級ホテルでありながら住宅としての居心地の良さも残した、絶妙なバランス感です。
奥にはラウンジやミーティングエリアも備え、ホテルとしてのサービスがコンパクトにまとめられ、使い勝手も良い印象です。

ロビーフロアから別のエレベーター乗り継ぎ、客室フロアへ。
エレベーター内や客室フロアのエレベータホールは、華美な装飾を廃した非常にシンプルな作りで、馴染みやすいデザイン。
エントランス直通のエレベーターがあると嬉しいのですが、セキュリティ上難しいのかもしれません。
2. 客室 - 1ベッドルームエグゼクティブ

客室フロアは、暖色のアースカラーを中心に、オレンジのラインが映える、アーティスティックな空間。
オークウッド系列のホテルは初めて宿泊しましたが、金やオレンジを施した雰囲気はこれまで経験してきたホテルと異なり、好奇心がそそられます。

宿泊時は「1ベッドルーム エグゼクティブ(エグゼクティブスイート)」(63㎡~69㎡)に滞在。客室フロアは6~19階に位置していますが、今回は15階・南側の客室にアサインしていただきました。
2-1. リビングルーム

客室に入ると、ホテルでは珍しい、"玄関"を意識させる構造に目を奪われます。
エントランスには靴を収納できる大型の棚を備え、リビングやキッチンと空間を隔てた作りとなっています。
エントランスの靴箱兼収納棚は合わせて10段程。
通常のホテルでは見ない、サービスアパートメントホテル特有の作りやインテリアに、ついつい目を奪われてしまいます。

リビングルームは、ダイニングテーブルにソファーを備えた、穏やかな空間。
居心地の良さを感じさせる全体の配色に、温もりある木材チョイスと、”家”代わりの用途して申し分ない環境です。

センターテーブル付近のソファーは2~3名程度がギリギリのサイズ感で、通常のスイートとしては若干狭い印象。
ゲストを招待する際は、4名まではこちらの客室、それ以上は上位の「2ベッドルーム」のチョイスをおすすめします。

客室からは、月島や勝どきをはじめとする湾岸エリアを背景に、東京 八重洲の高層ビル群が広がります。
他ラグジュアリーホテルと比較して、特別感ある眺望ではありませんが、リビングの窓は枠を感じさせないシームレスなスタイルで、かつ15階という高さなので、よりインパクトがあります。

客室には、一休ダイアモンド会員の特典として、シャンパン「Joseph Perrier Cuvee Royal Brut」のミニボトルが用意されていました。
この日は冬模様ながら天気も晴れ、清々しい気持ちでチェックインを迎えることができました。
2-2. キッチン/ランドリー

オークウッドプレミア東京の魅力の一つとも言える、こちらのフルキッチン。
室内には大型の冷蔵庫からIHキッチン、調理器具にカトラリー一式、さらには食器洗浄機や洗濯乾燥機までも完備しており、滞在中に不便を感じたことは一切ありませんでした。
調理台には、電子レンジや電気ケトル、炊飯器、オーブン、トースター、コーヒーメーカーが並び、生活で必要な調理具は一式揃っています。
一部海外製品で取り扱いが難しい器具もありますが、日本語の説明書を客室内のタブレットで閲覧できます。
キッチン下部の収納部には、1段目にスプーンやナイフ、フォークにお箸、2段目に包丁やピーラー等、3段目にトング等の調理具が並びます。

グラスは細身のシャンパングラスから、大ぶりの赤ワイン用グラスまでを、それぞれ4人分取り揃えています。広めの客室だとゲストを招待することも多いので、多めに用意いただけるのは魅力的。
その他カトラリー一式は、ホワイトで統一された、飽きの来ない非常にシンプルなデザイン。好みが分かれますが、もう少しカラーバリエーションがあると嬉しかったです。

海外製食洗器は、若干操作が分かりにくいものの、その収納力は非常に魅力的。
操作方法はフロントでも教えていただけますし、食洗器用の洗剤タブレットは貸し出しがあるので、特に困ることはありませんでした。
2-3. ベッドルーム

ベッドルームは、エキストラベッドを追加してもなお狭さを感じさせない、余裕ある空間。
間接照明等の演出は一切なく、どことなく物足りない気もしますが、普段使いとしては華美すぎず、飽きも来ないのかもしれません。

窓際の格子は開閉可能。リビングルームと同じ眺望を、ベッド間際から眺めることができます。
八重洲口付近は騒然とした様子ですが、このホテルからの眺望は、どこかリゾートを思わせる開放感を感じさせます。

室内にはデスクも備えています。奥行きはもう少し欲しいところですが、横幅は十分確保されており、基本的なデスクワークはこなせそうです。