【宿泊記】パークハイアットニセコ - パークスイート
2020年1月、北海道 ニセコに開業し、ハイアットの最上級ブランドに位置する、パークハイアット ニセコ HANAZONO。
今回は夏の余暇を過ごすため、こちらのホテルに短期で滞在。スイートルームやレストラン、バーの様子をご紹介していきます。
また、本記事でご紹介するホテルステイの様子は、Youtubeでも動画で公開しているので、ぜひご覧ください。
目次
1. チェックイン
最寄りの倶知安(くっちゃん)駅までは、札幌から小樽を経由し、2時間程度電車で移動。
さらに、駅からホテルまではタクシーでおよそ10分で、¥2,500程度。
移動中は、羊蹄山をはじめとする雄大な山々を背景に、葡萄畑や手付かずの自然が広がる姿に圧倒されつつも、素晴らしい休暇の始まりに胸を踊らせます。
ホテルに到着すると、高級レジデンスを思わせる圧倒的な重厚感、そして風格あるエントランスに魅了されます。
ホテル内はローズグレーやブラスのシックな印象ながら、素材感のある木材・石材を多用し、無機質過ぎず、さすがパークハイアットと思わせる雰囲気作り。
天井の高さからか、どこか神秘的な様子も感じられます。
考え抜かれた調光やインテリアの配置に魅了され、何度見ても飽きることはありません。
ロビーは煌びやかな装飾で彩られ、背景には羊蹄山の姿が。
晴れの日は太陽の光を全面に取り込み、非常に美しいスポットとなります。
サービス面に関しては、チェックイン/アウトで少々手間取ってしまうシーンもありましたが、総じてスマート&スピーディーな対応だったと思います。
さらにはスタッフさんの特別対応で館内ツアーを実施いただいいたりと、パーソナライズされたサービスは非常に嬉しく、心温まる思いでした。
一方で、当初はインバウンド需要で成り立っていたこともあり、特にレストランでは英語での対応が多々。英語が飛び交うインターナショナルな雰囲気はある意味魅力ですが、サービスの評価は個人差が大きそうです。
2. 客室 - パークスイート
チェックインを終え、客室へ。
統一感があり、どこを撮影しても映えてしまう素晴らしいデザインで、客室までのアプローチも驚きと発見の連続です。
中でも、エレベータ内の浮き上がるようなレリーフはインパクト大です。
アンダーズ東京でも似たようなものを見かけましたが、採用されるのも頷ける美しさ。
パークハイアットニセコには、ホテル棟とレジデンス棟の2つがありますが、今回は短期宿泊のため前者をチョイス。ホテル棟で3番目の広さを誇る、パークスイート(98㎡)の滞在となりました。
3棟ある内のちょうど真ん中、6階 羊蹄山側の客室をアサインしていただきました。
2-1. エントランス
客室に入ってすぐ、そこには迫力ある羊蹄山を中央に捉えた、圧倒的な高さとゆとりを感じさせる贅沢な空間が広がります。
エントランス周辺にミニバー、シャワールーム、クローゼットが配置されており、巨大な客室ながらもコンパクトな生活ができるような構造も印象的です。
中でも、まず目を引かれるのはミニバー。
カウンターには北海道のスピリッツやリキュールが並び、調光による演出は、さながらカクテルバーのよう。
ミニバー下に収納されているカトラリーの多さや、家庭用サイズの冷蔵庫も魅力で、ミニバー周りはかなり充実している印象があります。
ウォークインクローゼットを含め、クローゼットは計3つ。
それぞれが1~2人分の収納力と、長物衣類でも問題ない高さを誇り、レジデンスではなくても中期であればホテル棟で十分滞在可能です
また、洗面台&シャワーブースもエントランスとベッドルーム脇に2つあるため、ファミリーでの利用や、ウィンタースポーツ等ですぐに利用したいシーンにも対応。
2-2. リビングルーム
格子窓から美しい空を望むリビング。
上品な杢目や革素材のインテリア、美しいミニバーによる”圧倒的な高級感”の演出は、流石のパークハイアットで、やはり卓越しています。
床面は木材を使いながらも独特の沈み込む感覚はなく、その細部に至るまで、空間づくりが徹底されていることが伺えます。
ダイニングエリアからは、雄大な羊蹄山の姿が。
贅沢すぎるほどの広さとデザイン、その素晴らしい眺望を両立させ、パークスイートの中でも最も魅力的なスペースだと思います。
高層フロアということもあり、周囲には眺望を邪魔する建物は一切ありません。
移り行く羊蹄山の姿を眺めながら、こちらでディナーやカクテルタイムを楽しむ、そんな時間を忘れてしまうような素敵な場所です。
2-3. ベッドルーム
ガラス張りのバスルームに隣接したベッドルームは、"海外のホテル"を思わせる、リゾート感あふれる構造と雰囲気。
革張りのシンプルなベッドボードに、決して主張しすぎない装飾。
インスピレーション溢れるリビングに対して、こちらは非常に穏やかな空間に仕上がっています。
ベッド脇にはシェードやエアコンを調整できるインパネに加え、BOSEのBluetoothスピーカーも。タワー型のより重低音のあるタイプで、気分もあがります。
2-4. 室内温泉
客室の魅力の一つである、室内温泉。ホテル棟ではパークスイート以上の客室でしか用意されていない、半露天の温泉となっています。
こちらもダイニングと同じく羊蹄山ビューで、複数人でも入れるほどの広さ。スイッチ一つ、30分程度で準備可能なので、その手軽さも魅力的です。
また、各部屋からのアクセスについても、ダイニングエリアとベッドルームどちらからもアクセスできるため、広さ故の不便さを感じさせません。
2-5. バスルーム
バスルームはエントランスの他、ベッドルーム脇にも配置。
ライトグレーや大理石のホワイトが映える、気品溢れる空間に仕上がっています。
何より衝撃的だったのはバスタブの大きさ。
同じ長方形型のバスタブで比較すると、個人的にはこれまで宿泊してきたラグジュアリーホテルの中で最も深く、広い印象です。
2-6. ドレッシングルーム
バスルームから続く先には、広々としたウォーキングクローゼットと手洗い場が配置されています。
スーツケース3つほどは格納できそうな広さを誇りますが、個人的にはエントランスと接続された構造の方が、アクセスしやすいような気もします。
2-7. アメニティ
ウェルカムスイーツのメインは、大皿に盛られたバームクーヘン。砂糖でコーティングされたボリューミーな見た目も相まって、インパクトがあります。
スイーツは客室のシャンパン、ルイナール ブラン・ド・ブランで乾杯。フルーティかつ力強く濃厚な味わいが非常にマッチします。
バームクーヘンに加え、甘々とした小粒のぶどう が二房。品種は...デラウェア?
いずれも2人分以上のボリューム感があるので、滞在初日のスナックはこれだけでも良さそうなほど。
そして気になるバスアメニティは、東京エディション虎ノ門 やパークハイアット京都などでも使われているLE LABOの、「SANTAL 33」。
フレグランスは雨上がりの松林を思わせる、”松脂”や”サンダルウッド”が特徴的。
北海道、蝦夷松の雄大な森林を香りでも感じつつ、客室露天やバスパウダーとあわせ、より優雅で癒しのバスタイムを楽しむことができます。
その他アメニティについても、そのこだわり様は流石のパークハイアットで、歯磨き粉は洒落たパッケージデザインでも人気なMarvisを採用。
さらには、木製グリップのシェーバーや歯ブラシ、蝦夷松から作られたezo matsu craftのパッケージ等、サステナビリティへの思いも伺えるラインナップです。
3. ディナー - オリヴィオ
滞在時のディナーは、イタリアン「Olivio (オリヴィオ)」にて。
店内は、ある意味パークハイアットの印象から離れた、非常にカジュアルな雰囲気。座席数も多く、ソファー席も複数備えているため、ファミリーでも気軽に利用できます。
※写真はTableCheck様より引用
前菜は、”特製前菜盛り合わせ”をベースに、生ハムを多め、そしてカプレーゼを追加いただきました。このあたりのオーダーも好みに合わせて調整いただけます。
メインには当日限定の煮込み料理に加え、イタリアワインと合わせてオーダー。
ちなみにスタッフさんは海外の方が多く、日本語が通じにくいことも...個人的に、滞在中はこちらのレストランが最も英語を使ったシーンな気もします。
全体的にボリューム感があり、かつ濃厚な味わいのメニューが多く、カクテルタイム前とはいえ、つい食べすぎてしまいました...
4. カクテルタイム - ザ・バー
ディナー後は、個人的に楽しみにしていた、ザ・バー&シガーラウンジへ。
北海道の銘酒に酔いしれる、素晴らしいカクテルタイムとなりました。
正統派、そして近年のホテルとは思えないほど風格溢れるクラシックバー。
バックバーには北海道の珍しいウイスキーやクラフトジンが並び、絶妙な間接照明がロマンティックなシーンを演出。
その醸成された雰囲気は、流石ハイアットと思わせる素晴らしいデザインで、滞在時は絶対に利用してほしい、と思えるほど。
今回はいつものマティーニ を楽しみながらも、過去にアンダーズ東京にも勤められていたバーテンダーさんと相談しつつ、北海道の銘酒の数々をオーダー。
北海道といえば、各地のシングルモルトウィスキーも魅力の一つ。
いくつかオーダーしましたが、厚岸 (あっけし)のウィスキーが印象的でした。潮を感じる力強い味わいは、2018年リリースとは思えないほどの出来栄え。そのため評価も非常に高く、値段は8倍近くまで高騰しています。
北海道クラフトジンは4種類程度を飲み比べ。
中でも積丹のクラフトジン「火の帆 BOUQET ブーケ」は、オレンジ香のある、より華々しく鮮やかな印象が残ります。
こちらのジンを使用したマティーニをオーダー。通常のレモンではなくオレンジであわせていただき、心躍る、様々な楽しみ方を体験できました。
5. ブレックファースト - ルームサービス
起床後はホテル周辺を散策し、朝食をルームサービスでオーダー。
朝方は曇りなく、ダイニングから羊蹄山の輪郭が...清々しい北海道の環境に包まれ、贅沢な朝食となりました。
こちらはホテルの魅力が詰まった、パークブレックファスト。
卵料理、ベーカリーバスケット、シリアル、フルーツという基本的な構成ながら、それ故一品ごとの美味しさが光る洋朝食です。
メインの卵料理は、パークハイアット東京のオムレツにも通ずる、充実した具材と濃厚な味わいが特徴的。
付け合わせはトマト、ポテト、スモークベーコン、ポークソーセージと、いずれも絶妙な焼き加減で、レベルの高さを感じさせます。
パークハイアットの朝食というと、個人的に思い浮かべるのは、沢山のフルーツと非常に美味しいベーカリー。
こちらの朝食セットでも、その魅力が遺憾なく発揮されています。
6. チェックアウト
最後にレジデンス棟を含む館内を散策し、チェックアウト。
インバウンド志向のサービス面には評価が分かれるところですが、ニセコが誇るラグジュアリーホテルとして、環境・食事面においては驚きと発見ある素敵な体験の連続でした。
またリピートし、次回は冬季のレジデンスで長期滞在をしたい、そんな気持ちでこのホテルを後にしました。
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7. パークハイアットニセコの価格・プラン
価格については気になる方も多いと思うので、こちらで書き留めておこうと思います。
今回の客室「パークスイート」については、現状では公式サイトのみの予約となるようで、大人2名×1泊で¥67,000〜(税サ込)です。
一方、一休.comでは、さらに上位の「パークスイートデラックス」をより安価で予約可能ですので、ハイアット上級会員以外の方はこちらをおすすめします。
大人2名×1泊で¥64,000〜(税サ込)となります。
また、ダイヤモンド会員であれば、¥5,000のホテルクレジットやウェルカムドリンクといった魅力的な特典があります。
参考ですが、パークスイートデラックスの価格比較はこのようになっています。
8. (参考) 他ホテルの宿泊記
最後に、EnoHaru’s Hotel Reportsでは「上質な体験をより身近に」をテーマに、国内外ラグジュアリーホテルでの宿泊記や滞在動画を公開しています。気になる方はぜひ他の宿泊記もご覧ください。少しでも滞在の参考になったら嬉しいです。
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