【宿泊記】ハレクラニ沖縄 - プレミアクラブ オーシャンフロント
「天国の名にもっともふさわしい楽園」として、数々の著名人をもてなしてきた沖縄のラグジュアリーホテル、ハレクラニ沖縄。
SNSでの評価も非常に高く、期待値の高い状態での初ステイとなりましたが、その評判に恥じぬホスピタリティとエレガントな環境で、記憶に残る体験となりました。
今回紹介するホテルステイの様子はYoutubeでも公開しているので、こちらもぜひご覧ください。
目次
1. ホテル概要
ハワイ ワイキキ発のラグジュアリーホテル「ハレクラニ」の世界で2軒目のホテルとして、2019年に沖縄の恩納村に開業。
ホテル棟「ビーチフロントウイング」や「サンセットウイング」の他、プライベートプール付のヴィラやスパ、レストラン、フィットネス、チャペルまでも備えたラグジュアリーリゾートです。
・所在地: 〒904-0401 沖縄県国頭郡恩納村名嘉真1967-1
・アクセス: 那覇空港から車で75分、リムジンバスで100分
・連絡先: 098-953-8600
・公式サイト: LINK
2. チェックイン
那覇空港から車で1時間程度、ホテルは沖縄海岸国定公園内という贅沢なロケーションにあります。道中は、ホテルに近づくにつれてエメラルドグリーンの海岸線が車道沿いに広がり、高揚感溢れる気持ちでその道のりを楽しむことができます。
ホテル前のゲートでは守衛さんより丁寧に案内いただき、そのおもてなし精神に感銘を受けつつ、西側のホテル棟「サンセットウイング」へ。
ホテルは様々な会社から派遣されているスタッフさんで構成されている中、ホテルのホスピタリティ精神がここまで行き届いているのには驚きました。
ホテルは約87,000㎡の広大な敷地を誇り、世界のビーチリゾートホテルを手がけるBelt Collins社と日建設計がランドスケープをデザイン。
敷地を歩いているだけでも楽しく、南国の花々や優雅な浜辺、華やかなオーキッドマークを配したプール、そして野外ステージなど、飽きることはありません。
サンセットウイングはその名の通り、南国の壮大な夕日をバルコニー付きの客室から眺めることができます。ビーチフロントウイングと比較して高価ではありますが、より静かで大人の印象がある、まさに中長期のリフレッシュに最適な環境です。
エントランスに入ると、心地よい波の音とエメラルドグリーンの海を背景に、南国の花々で彩られた装花に迎え入れられます。非日常的な南国の穏やかさを感じ、心安らぐ思いでホテルに入ります。
今回はクラブラウンジアクセス権付の客室を予約していたため、到着後はスムーズにクラブラウンジでのチェックインに案内していただけました。
ウェルカムドリンクの泡盛をベースにしたオリジナルカクテルをいただきつつ、チェックイン。優雅なホテルステイの始まりに心躍ります。
ラウンジの詳細は後ほどご紹介していきますが、日中楽しめるシャンパンサービスや贅沢なフードサービス、そして利用客の少なさが非常に魅力的で、ラウンジ本来の特別感を味わえる素敵な環境でした。
チェックインを通じて感じたのは、そのパーソナライズされたおもてなしで、他高級ホテルと比較してもトップクラスの印象です。
手続きを担当してくださったスタッフさんが帰りのタクシー・バスや滞在中のアクティビティの相談に加えて客室の案内もしていただき、親近感溢れるサービスに感動しました。
手続きを終え、客室のある、サンセットウイング最上階8階へ。
クラブラウンジのアクセスについて、ハレクラニ沖縄は特殊でスイートにアクセス権がなく、「プレミアクラブ オーシャンフロント」もしくはヴィラタイプの「クリフヴィラ」、「ハレクラニ クリフヴィラ」のみでしか利用できないため、注意が必要です。
客室カテゴリ | 客室タイプ | 広さ | クラブラウンジ利用 |
---|---|---|---|
スイート | オーキッドスイート | 294㎡ | |
| ハレクラニスイート | 244㎡ | |
| オーシャンテラススイート | 153㎡ | |
| コーラルスイート | 102㎡ | |
| エグゼクティブ オーシャンフロントスイート | 76㎡ | |
| エグゼクティブ オーシャンスイート | 76㎡ | |
スタンダードルーム | プレミアクラブ オーシャン フロント | 50㎡ | 利用可 |
| プレミア オーシャン フロント | 50㎡ | |
| プレミア オーシャンビュー | 50㎡ | |
| デラックス オーシャンビュー(サンセットウイング/ビーチフロント) | 50㎡ | |
| デラックス パーシャルオーシャンビュー(サンセットウイング/ビーチフロント) | 50㎡ | |
ヴィラ | ハレクラニ クリフ ヴィラ | 165㎡ | 利用可 |
| クリフ ヴィラ | 83㎡ | 利用可 |
3. 客室 - プレミアクラブ オーシャンフロント
客室階エレベーターホールに降り立つと、開放的な窓から美しい伊武部ビーチが目の前に広がります。客室までのアプローチは“白”を基調とした優美な空間デザインに、自然を感じさせる景観が合わさり、感動的な体験の連続です。
客室はエレベータホールを降りてすぐの場所にあります。
オーシャンフロントは家族連れの方も多く、エレベーター前が賑わっていることも多々見受けられるのに対し、サンセットウイングは大人のカップルが多く、落ち着いた雰囲気があるのも魅力です。
3-1. リビング・ベッドルーム
ドアを開けると、ハレクラニのアイデンティティーである”Seven Shades of White (7色の白)”で構成された華やかな客室、そして息を飲むほど美しいエメラルドの海が広がります。
50㎡の空間はリビングとバスルームの隔たりがなく、より開放感溢れるしつらえ。
インテリアも、決して高級感を損なわない"白"や"ベージュ"の色使いが素晴らしく、他ホテルでは感じられないリラックス感があります。
ハレクラニオリジナルのマットレス/シーツを採用したベッドは、その肌ざわりや寝心地が抜群に良いです。ホテルで使われている寝具はオンラインショップでも購入できるため、気になる方はぜひチェックしてみてください。
オリジナルの小物もハレクラニの魅力の一つ。品がありながらも、心がくすぐられるかわいらしいデザインに魅了され、ハレクラニの虜になってしまいそうなほど...
客室に置かれたオリジナルのビーチバッグとビーチサンダルはホテルからのプレゼントで、嬉しすぎる特典。ビーチバッグは普段使いしたくなるちょうど良いサイズ感で、ホテルのおもてなしに感動の連続です。
※バッグのサイズ:縦32.5cm×横36cm×マチ18.5cm
ミニバーも程よく充実しており、ネスプレッソのコーヒーメーカに加え、冷蔵庫には無料のビールやジュース、ペリエなどが用意されています。
こちらの客室のクローゼットはエントランス脇の壁内に収納されるような作りになっており、客室の雰囲気を損なわないつくり。
内部はコートなどの長物衣類にも対応できる高さと中長期でも問題ない収納力があるため。不便さは感じませんでした。
余談ですが...こちらは個人的にお気に入りの荷物タグ。
荷物をフロントで預けた際に付けていただけるホテルは多いのですが、こちらはハレクラニのロゴが入ったおしゃれなデザインで、東京に戻ってからも付けたままにしています。
3-2. バルコニー
なんといっても魅力的なのは、沖縄の海を全身で感じられるバルコニー。サンセットウイングのオーシャンビューは他ホテルと比較しても格別に美しく、感動的。
さらには夕日が沈む様子をちょうど正面に見ることができ、記憶に残る体験となること間違いなしです。
バルコニーは大人2名がくつろぐには十分すぎる広さ。
一方で少々残念なポイントもあります。左右の客室と近く仕切りもないため、隣人と目が合うことも...ホテル上階からは下階の様子も見えてしまうため、予約時はできるだけ高層階を狙うことをおすすめします。
時間や天候によって海の色合いも大きく変化し、バルコニーで過ごすだけで飽きることはありません。プレミアクラブに宿泊する際は必然的にクラブラウンジで過ごす時間が長くなるため、可能な範囲で連泊して客室での時間も確保したいところです。
3-3. バスルーム
リビングとの壁を廃したバスルームは、浴槽からもオーシャンビューを楽しむことができる贅沢なエリア。映える照明に大きなミラー、心ときめくインテリアやアメニティなど、ハレクラニらしさが詰まった空間でもあります。
美しい石材で囲まれたバスタブは、程よく体が入り込む深さがあり快適。
使い勝手に関してはお湯を張るのも早く、全体的に不便ない印象で、シャワーブースとの遠さが気になる程度です。
シャワーブースはバスタブとは別室に用意されているスタイル。
驚いたのはレインシャワーで、レバー操作位置の若干後方にシャワーが位置しているため、ホテルでありがちな、”ハンドシャワーと間違えてレインシャワーの冷水を浴びる”ことが起きない、素晴らしいつくりです。
ドライヤーはブルーのケースに入れられ、その可愛らしさとこだわりに驚きます。
中身は、髪への負担が少ない「復元ドライヤーPro」で、ドライヤーにここまでこだわったホテルは東京でも見かけません...
ハレクラニロゴの入ったバスローブは、病みつきになるような、ふわふわの肌ざわり。重すぎず着心地も抜群で、他高級ホテルでもなかなか見かけない、”当たり”のバスローブです。
3-4. アメニティ
気になるバスアメニティは英国ブランド「ROJA」のシー・サンクチュアリ。
世界的な調香師ロジャ・ダヴがハレクラニ沖縄をイメージして作った香りで、シトラス、フローラル、アンバーなど、ハレクラニの自然豊かな景観と美しいビーチを、バスタイムでも、自宅でも感じられるアメニティです。
ウェルカムアメニティはハレクラニオリジナルのスナックや、珍しい泡盛と、手の込んだ内容です。中でもハレクラニロゴの入った泡盛は個人的にとても嬉しく、まだ開封できていません...
4. クラブラウンジ
サンセットウイングのロビー階に位置するクラブラウンジは、「プレミアクラブ」とヴィラ宿泊客のみがアクセスできる専用のラウンジ。
飲食サービスや専任スタッフによるコンシェルジュサービスを受けることができ、特に日中でもシャンパンが楽しめる"シャンパンサービス"が非常に魅力的です。
・シャンパンサービス 7:00~20:00 (L.O. 19:30)
・ティータイム 10:30~14:00
・アフタヌーンティー 14:00〜16:00
・カクテルタイム 17:00〜20:00 (L.O. 19:30)
・朝食 7:00~10:30
低層の建物とは思えないほど、開放感溢れる店内。窓の外には西側の海が広がり、食事とともに雄大な夕日を眺めることができる贅沢な空間です。
近年の高級ホテルでは上級会員を増やし過ぎた結果、混雑したラウンジを多々みかけますが、こちらは利用者を限定しており、”クラブラウンジ”本来の特別感に大満足です。
外にはテラス席も設けられ、フロントと同等の眺望を心行くまで楽しむことができます。
ちなみに席数も少ないため、夕日が見える時間帯は満席なのかと思いきや意外と空いている様子。外は羽虫が多いせいか、苦手な方は要注意です。
4-1. シャンパンサービス
7時から20時までと朝食からほぼ日中シャンパンを楽しむことができる、たまらないサービスです。アルコールを楽しめるラウンジは多いものの、これだけ早い時間から頂けるのはハレクラニ沖縄ならでは。
シャンパンの銘柄は「ノミネ レネール ブリュット」で、柑橘系の爽やかなアロマが沖縄の海にぴったりのチョイス。クラブラウンジで提供される食事も相性が良く、飽きずに楽しめます。
4-2. アフタヌーンティー
チェックイン直後に提供いただけるアフタヌーンティーは、どれもこだわりに溢れた逸品ばかり。
全体を通して、種類、ボリューム、作り込み全てにおいて満足度の高い内容です。
サービス提供の時間になると店内のバーカウンターに一口サイズの小料理が料理され、自身で好きなだけ取りに行くビュッフェスタイルです。"桜"など、季節感あふれる食材を利用した、色とりどりのスイーツに興奮を隠せません。
もちろんこの時間からもアルコールは自由に頂くことができます。その居心地の良さに時の流れも早く、気付いたら次のサービス「カクテルタイム」が始まる時間に...
4-3. カクテルタイム
17時からのカクテルタイムは夕暮れ時のテラス席で楽しむのがおすすめ。
この日はあいにくの曇りで夕日が見れなかったものの、17時開始から利用し始め、オリジナルカクテルやシャンパンとともに心穏やかなカクテルタイムとなりました。
店内に並ぶメニューも変わり、生ハムや鴨肉を使ったシャルトキュトリから、前菜、パンケーキ、デザートなどなど、一度の利用では食べきれないほどの種類があります。
いずれも可愛らしい小皿で提供されるため、その見た目はもちろんのこと、自身で食べる量を調整できるのも嬉しいポイント。
お肉をじゃがいもと一緒にオーブンで焼き上げた「アッシュ・パルマンティエ」やキノコのソテー、コーンスープなど、温かい料理も充実しています。
今回の食前酒は、ハレクラニサンセット(写真左)と、グァバ ペリーニ(写真右)をチョイス。
シャーベットカクテルのハレクラニサンセットは南国のフルーツと花々で飾られ、まさにサンセットタイムにぴったり。アルコールも強くないので、万人におすすめできます。
シャンパン以外のアルコール類も選択肢が多く、白ワイン、赤ワインともに3種類ずつあります。赤ワインにおいてはピノ・ノワール、シラー、メルローとタイプがそれぞれ異なるので、シーンや気分に合わせてチョイスできます。
4-4. 朝食
朝食は野菜やフルーツを中心としたフレッシュ&ヘルシーな構成となっています。もちろんパンやご飯、卵料理、シャンパンサービスにあわせたおつまみも楽しめるため、優雅な朝を満喫することができます。
カトラリーだけでなく、ドラゴンフルーツやパイナップル、キウイと