【宿泊記】ハイアットリージェンシー東京 - ビューデラックス【長期滞在/ホテル暮らし】

最終更新: 2023年8月16日

新宿 都庁前に位置する高級ホテル、ハイアットリージェンシー東京。

定宿として何度も利用しているホテルですが、今回は1ヶ月にわたる長期滞在となりましたので、宿泊記だけでなく、今後長期滞在される方やグローバリスト会員を目指す方にとって役立つような内容も紹介していきます。


目次

1. ホテル概要

2. チェックイン

3. 客室 - ビューデラックス

 3-1. リビング・ベッドルーム

 3-2. バスルーム

 3-3. アメニティ

4. クラブラウンジ

 4-1. 朝食

 4-2. ティータイム

 4-3. カクテルタイム

5. ルームサービス

6. ハイアットリージェンシー東京のレストラン

7. チェックアウト

8. ハイアットリージェンシー東京の価格・プラン

 8-1. 短期宿泊の場合

 8-2. 長期宿泊の場合

9. 長期滞在の感想

10. (参考) 他ホテルの宿泊記


1. ホテル概要

1980年に日本初のハイアットホテルとして開業した後、度々の名称変更を経て2007年に"ハイアットリージェンシー"ブランドとなりました。館内にはレストランやバー、ラウンジ、フィットネス&スパ、宴会施設等を備えた高級ホテルです。

・所在地: 〒135-8625 東京都新宿区西新宿2-7-2

・アクセス: 都庁前駅A7出口C4連絡通路から徒歩1分 / 新宿駅西口より徒歩9分

・連絡先: +81 03-3348-1234

・公式サイト: LINK


2. チェックイン

ホテルは新宿駅から少し離れた東京都庁の目の前に位置し、周辺はパークハイアット東京やヒルトン東京などの高級ホテルが立ち並ぶエリアとなっています。ホテルまでは都庁前駅、西新宿駅、新宿駅それぞれからアクセスでき、都庁前駅からは地下通路で直結しています。地上から向かわれる際はレンガ調の建物が目印です。

入り口は地下(外/中)と地上の3つがありますが、エレベーターのある位置が限られているため、スーツケースを持ち運んでいる際は要注意。都庁前駅からアクセスされる方は、A7出口を出て外に位置する地下入り口(写真)からアクセスし、エレベータでロビーに移動すると階段の上り下りが発生しません。

ホテルを象徴する巨大なシャンデリアはいつ見ても壮観。煌びやかなロビーは開業当時、1980年代の勢いある時代背景を感じさせる空間です。そエネルギッシュでどこか神秘的な様子は今でも色褪せていないように感じます。

フロントでのチェックインを終え、客室のある22階へ向かいます。ハイアットリージェンシー東京のサービスは、きめ細かな対応からビジネスライクでスピーディーな対応まで、宿泊時のシーンに合わせて柔軟に対応いただける印象で、非常に安定感があります。

エレベーター内部には大きな窓があり、光り輝くシャンデリアを間近に見ることができます。さらに上昇すると新宿の近未来的なビル群も見えてくるため、滞在の度に見入ってしまいます。

今回宿泊するのは、新宿中央公園ビューで広めの客室「ビューデラックス」。

最もリーズナブルな「ゲストルーム」を予約していたのですが、グローバリスト会員の特典でアップグレードいただきました。ちなみにゲストルームを予約するとビューデラックス、ビューデラックスだとクラブルーム、リージェンシースイートだとそれ以上のスイートに案内いただくことが多いです。

3. 客室 - ビューデラックス

ハイアットリージェンシー東京には新宿中央公園方向と新宿駅方向の客室があり、よりハイグレードな客室(スイート/クラブルーム)ほど、公園側で低層階となっています。個人的には高層階から夜景を楽しむのも好きなので、高層階のスタンダードにしていただくことも多いです。


3-1. リビング・ベッドルーム

客室に入ると、33平米のモダンテイストな客室が広がります。エントランス付近にクローゼットとレストルーム、バスルームが配置され、コンパクトで機能的にまとめられています。

客室はキングサイズのベッドを中心に大型のワークデスクなどを備えており、シンプル、それでいてハイアットらしい落ち着きと高級感を損なわない空間です。

ベッドは適度な反発感があり、さらさらのリネンで非常に寝心地が良いです。また、ベッドの左右にはライトの調光やカーテンの開閉を操作できるパネルがあり、操作もシンプルで快適です。

ベッドからテレビを見ることのできる配置となっており、無駄なものがないので視界も良いです。テレビ裏にHDMI端子があるため、chrome castやfire stickをテレビとホテルのWiFiに繋ぐことで、Netflixやamazon Prime Videoも楽しめます。

ワークデスクは長期滞在において、滞在先を選ぶポイントでもあります。個人的にハイアット系列のホテルはデスク回りの評価が高く、ハイアットリージェンシー東京のデスクはゆとりと安定感があり、コンセントの数も申し分ない印象です。

大きく縁取られた窓のそばにはリクライニングチェアとテーブルがあり、食事や仕事をしながら、緑豊かな眺望を楽しめます。テーブルは移動もできるため、サブデスクとしても利用できます。

ダイナミックな超高層ビルだけでなく自然が感じられる癒しの眺望も「ビューデラックス」の特徴のひとつ。眼下には新宿中央公園が広がり、客室によっては雄大な富士の姿を見ることもできます。

ハイアットリージェンシー東京ならではのロマンティックな夜景も魅力的。東京都庁や遠方のパークハイアット東京、オペラシティ、さらには世田谷の街並みまでを見渡す贅沢な眺望です。

暑い季節、ワインクーラーで冷やした白ワインを公園の緑と青空を眺めながらいただく瞬間は格別です。ちなみに、ワインは長期滞在の特典でいただいたもので、こういったサービスがあるのも間延びした滞在にならず、嬉しいところです。

長期滞在特典は2~3週間程度の滞在でいただけるようです。特典はフルーツの盛り合わせ、"MAPU"のワインフルボトル、朝食1名分から1つを選択できます。ワインに関してはクラブラウンジに置かれているものと同じで馴染み深く、今回はこちらをチョイスしました。

エントランス周辺にはクローゼットが二つと、ミニバー、冷蔵庫が配置されています。長期滞在をしているとバスルームとクローゼットの距離が気になってくるのですが、こちらは比較的近く、あまり不便に感じませんでした。

スタンダードにしてはクローゼットが充実しているのがポイント。エントランスに2つ配置されており、いずれも高さは十分でハンガーも中長期滞在に対応できる数があります。

ミニバーは天板をスライドさせることで、簡易なバーカウンターにすることができます。ケトルは自動で保温してくれるタイプで使い勝手が良いです。

ミニバーにはTWININGSの紅茶にホテルオリジナルのコーヒーバッグ、ペットボトルのお水があります。グラスは1種類のみで、ホットドリンク用にもう1種類欲しかったです。

また、ペットボトルのお水はルームサービスで無料で調達でき、クラブラウンジにも配置されています。


3-2. バスルーム

バスルームは大型のバスタブと独立型のシャワーブースが配置されています。

一方、使い勝手が気になる部分もあり、シャワーブースの前に段差があることや、シンクが一つのみなのは要注意です。

バスタブは適度な深さと広さがあり、ゆったりとくつろぐことができます。

また、頭の位置にスペースがあるため、スマホを置いておけるのも嬉しいポイントです。

シャワーブースもシンプルなつくりで、そこまで高級感があるしつらえではないです。内部にレインシャワーはなく、ハンドシャワーのみ。操作に関しては、水流の調整幅は十分で不便ない印象です。


3-3. アメニティ

2022年よりバスアメニティが変更となり、なんとパークハイアットニセコや東京エディション虎ノ門でも置かれている「LE LABO」になりました。"松脂"や"アーモンド"を感じさせるエレガントな香りが特徴的で、華やかな気分でバスタイムを楽しめます。

シャワーキャップやシェーバーなど、基本的なアメニティは揃っています。ドライヤーはPanasonic製の通常モデルで、スイートと共通のものです。

4. クラブラウンジ

ホテル6~9階のクラブフロア宿泊者と、ハイアット上級会員「グローバリスト」は、専用のラウンジ「リージェンシークラブラウンジ」を利用できます。各時間に食事やドリンクが提供され、いずれも無料で頂けます。
 
※今回はスタンダートルームの宿泊ですが、グローバリスト特典で利用しました

  • 朝食 7:00~10:00

  • ティータイム 10:00~17:00、19:00~20:00

  • アフタヌーンティー 17:00~19:00

クラブラウンジは大きく分けて4つのエリアに分かれています。いずれのエリアも緑豊かな公園を全面に望む、心落ち着く空間です。

入り口付近にはテーブル席を中心としたエリアとなっており、ラウンジ奥のエリアより混むことが少ないため、ささっと食事を済ませたい方におすすめ。

少し進むと、各時間にフードやドリンクが提供されるスペースがあります。

通常のティータイムでは、簡単なスナックに加え、ジュース・炭酸水等のドリンク、紅茶のティーパック、コーヒーメーカーが用意されており、いずれもセルフサービスとなります。

こちらは東京都庁から新宿中央公園までを一望できるパノラミックビューなエリア。奥の座席は非常に眺めが良いのですが、一席しかないので要注意。天気の良い日には窓から夕陽に照らされた富士山を臨むことができる、素敵な眺望です。

ラウンジ奥には大人数で利用できるようなスペースや、扉のあるプライベートなスペースも備えています。こちらは都庁側の眺望となっており、ハイグレードなスイートと同等の眺めを楽しむ事ができるのも魅力的です。

※ご参考まで「アンバサダースイート」の宿泊記はこちら


4-1. 朝食

朝食はセルフサービスでのビュッフェ形式で提供されます。スクランブルエッグにベーコン、温野菜といった定番メニューはもちろんのこと、中華や和食の取り揃えもあります。

ラウンジ中央にはコールドミートからサラダ、フルーツ、バゲットなど、豊富に取り揃えられています。ちなみに、一部卵料理のオーダーは別料金となるので注意が必要です。

洋食に比べて種類は少ないのですが、和食のメニューも用意されています。焼き魚やひじき、がんもなどのメニューは日替わりで、その他、お味噌汁やご飯、納豆、卵は毎日提供されていました。

ドリンクはコーヒーにカフェラテやカプチーノ、紅茶、フルーツジュース、牛乳などが用意されています。朝食後の楽しみ方として、ラウンジで用意されている紙のカップにカフェラテを淹れ、近くの新宿中央公園でゆったりと過ごすのもおすすめです。


4-2. ティータイム

ティータイムでは、ケーキやフルーツ、マカロンなどの小菓子を提供いただけます。ドリンクはセルフサービスですが、こちらのプレートはスタッフさんが持ってきてくださいます。

ビスケットやチョコレートなどのスナックは時間によらず、終日、ラウンジの中央カウンターで提供されています。中でも写真奥、青色のパッケージのチョコレートが美味しいので、ぜひ食べてみてください。


4-3. カクテルタイム

カクテルタイムではアルコールやスナック、オードブルが提供され、夕食前後に軽食を頂くことができます。オードブルは日替わりで魚料理もしくは肉料理から選択でき、お酒がすすむようなメニューで構成。チーズやオリーブ、スナック、サーモンなどのサイドメニューはセルフサービスとなっています。

ワインはチリワイン「MAPU」のカベルネ・ソーヴィニョンにシャルドネ。その他スパークリングワインも用意されています。いずれもデイリーワインとして最適な、クセがなく口当たりの良い味わいで、ずっと飲んでいられそうです。

その他、スピリッツ(ウイスキー、ジン、ラム、ウォッカ)、日本酒、焼酎、リキュール(カシス、カンパリ)、ノンアルコールリキュールもあり、簡単なカクテルを作ることもできます。

5. ルームサービス

こちらはスパゲッティ ポモドーロ(¥2,904)。トマトの豊かな甘みと香りが際立つシンプルなパスタで、ルームサービスの中では比較的安価なメニューです。客室に届くのも早く、忙しい平日のランチメニューに最適です。

こちらは4種のチーズピッツァ(¥3,267)で、チーズの香ばしい香りがたまりません。2人前のボリュームで食べがいもあり、はちみつも付属しているため、味を変えながら楽しむことができます。

こちらは個人的に定番のステーキ丼(¥4,598)。ミディアムレアなステーキと、和風ソースがしみ込んだライスの組み合わせは絶品です。お値段は若干高めに感じますが、味噌汁と漬物がセットになっており、夕食にちょうど良いボリューム感があります。

6. ハイアットリージェンシー東京のレストラン

2022年現在、ハイアットリージェンシー東京ではコロナ禍を経て、ラウンジの閉鎖が続いていますが、徐々にレストランやバーも戻りつつある印象です。こちらではホテル館内のレストランと予約サイトをまとめているので、予約の際、ぜひご利用ください。


7. チェックアウト

30泊の滞在を終えチェックアウト。長く滞在していましたが、安定のサービス品質はさすがのハイアットです。

一方、ハード面で劣る部分があるのは否めなず、外資系ホテルが続々と開業する中での立ち位置もあってか、値下げと共に客層も変わってきているように思います。そんな中、応援したい気持ちも覚えつつこのホテルを後にしました。


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8. ハイアットリージェンシー東京の価格・プラン

8-1. 短期宿泊の場合

短期滞在の場合、今回の客室「ビューデラックス」は一休.comのタイムセールが格段に安く、大人2名×1泊 で14,000円〜(税サ込)となります。また、クラブラウンジを使える「クラブルーム」もおすすめで、23,000円〜(税サ込)で宿泊可能です。

参考ですが、他予約サイトの価格比較はこのようになっています。


8-2. 長期宿泊の場合

長期の利用であれば、ワールドオブハイアットの実績が加算される公式サイトからの予約がおすすめ。利用シーズンによって価格が大きく変動しますが、中でも7泊以上で選択できる「長期宿泊割引」を利用することでコストを抑えることができます。

  • ゲストルーム:約450,000円~/30泊 (15,000円程度/泊)

  • ビューデラックス:約750,000円~/30泊 (25,000円程度/泊)


9. 長期滞在の感想

実際の請求額を見ると50~60万円/月で、必ずしも安いといえる費用感ではないのが実態です。

ここからは完全な所感になりますが、滞在の目的によってハイアットリージェンシー東京は必ずしもベストな選択肢ではないと感じています。

例えば、"楽にグローバリスト(年間50泊)を達成する"目的の方であれば、よりリーズナブルな「ハイアットハウス金沢」をおすすめします。

また、"衣食住を快適に長期滞在する"目的の方であれば、クラブラウンジでの食事が充実した「ハイアットリージェンシー東京ベイ」もしくは「ハイアットリージェンシー横浜」がおすすめです。

それでも自身がハイアットリージェンシー東京に連泊しているのは、"歴史ある趣に安心感を覚えるから"という一言につきます。正直なところ、最もリーズナブルなゲストルームではハード面で他ホテルより見劣りする部分も多く、アップグレードとクラブラウンジへのアクセス権があって長期滞在が成り立っている印象です。そういった古さや落ち着いた内装も含めて"好き"と思える方にとっては、はまるホテルになるかもしれません。


10. (参考) 他ホテルの宿泊記

最後に、EnoHaru’s Hotel Reportsでは「上質な体験をより身近に」をテーマにラグジュアリーホテルでの宿泊記や滞在動画を公開しています。気になる方はぜひ他の宿泊記もご覧ください。少しでも滞在の参考になったら嬉しいです。