【宿泊記】ハイアットリージェンシー東京 - アンバサダースイート
超高層ビルがひしめき合う東京都庁前、新宿中央公園を見下ろす贅沢な立地にある高級ホテル、ハイアットリージェンシー東京。
1980年に日本初のハイアットホテルとして開業した後、度々の名称変更を経てハイアットリージェンシーブランドとなった、歴史あるホテルでもあります。
今回は1か月近い中期滞在となりましたが、ハイアット上級会員特典であるグローバリストの特典やサービスの数々を受け、通常では経験できない、上質なホテルステイとなりました。
なお、本記事でご紹介するホテルステイの様子はYoutubeでも公開しているので、こちらもぜひご覧ください。
目次
1. チェックイン
ホテルは都庁前駅直結、新宿駅から徒歩10分程度と東京周辺へのアクセスは良好、かつ公園の緑も感じられる適度な位置にあります。
ハイアットリージェンシー東京を象徴する巨大なシャンデリアに彩られたロビーは、開業当時の勢いある時代背景(外資系ホテルの開業ラッシュ)も感じさせる、エネルギッシュな空間。
そこは今でも色褪せることはなく、滞在中は毎日見とれてしまうほど。
また、ロビーには常にスタッフさんが常駐しており、チェックインはもちろん、外出時等の日々のお声がけが非常に嬉しい、温かみ溢れる空間でもあります。
ロビーフロアのチェックカウンターで手続きを済ませ、客室へ。
エレベーターは2方向にありますが、ロビー方面のエレベータからは豪華絢爛なシャンデリアをより間近で楽しむことができ、その様子は必見。
内装も1980年代とは思えないほど趣のある様子で、世界観にこだわったテーマパークかのような高揚感に包まれつつ、客室への期待も高まります。
2. 客室 - アンバサースイート
クラブフロア9階は、通常フロアとは一線を画す、高級感溢れる雰囲気。
ハイアットリージェンシー東京は国内の高級ホテルとしては珍しく、6~9階の低層階がクラブフロア、10~26階が通常フロアとなっています。
全体的にトーンダウンしたフロアは、様々なオブジェや間接照明によって演出されており、細かな作りこみや配線等を除けば、ラグジュアリーホテルにも劣らぬ上質感を感じます。
当初はアトリウムスイート(80㎡)を予約していたのですが、ハイアット上級会員資格「グローバリスト」の特典を受け、さらに上位のアンバサダースイート(112㎡)にアップグレード。まさかのご厚意に感謝しかありません...
ホテル内で2番目に広い客室ということもあり、客室前の様子も特別感が違います。
こちらはリージェンシークラブラウンジのちょうど反対側に位置するエリアですが、1フロアで片側3部屋しかないという贅沢な構造に驚きを隠せません。
ちなみにリージェンシークラブフロアと通常フロアのルームキーは色が異なります。
こちらはシルバーなっており、より高級感あるカードに仕上がっています。
2-1. リビングルーム
客室に足を踏み入れると、エグゼクティブデスクを中心に配した112㎡という圧倒的な広さを誇る空間、そして東京都庁が目前に迫るダイナミックな眺望が飛び込みます。
客室全体はリビング、ベッドルーム、バスルームがつながった非常にシンプルな構成で、それゆえに客室の圧倒的な広さや天井の高さが際立って感じられる空間。
インテリア抜きでも入った瞬間に圧倒される、魅力溢れる客室です。
客室内は円形のダイニングテーブルの他、周囲にソファーを配したセンターテーブル等を備えており、7~8名程でも利用できそうな余裕ある空間づくりで、パーティー等の様々な用途での利用が期待できます。
客室の魅力の一つである、エグゼクティブデスク。
リビング奥に堂々と配置され、背景には東京都庁や新宿中央公園、パークハイアット東京等を望む、非常に贅沢なワークスペースとなっています。
厚みと奥行きある天板、そして右手に収納棚を備えたデスクは非常に扱いやすく、作業も捗ります。
また、後ろのシェードはボタン一つで開閉可能なため、多少時間がかかりますが、プライバシー面も気になることはありません。
個人的には夜間の雰囲気も好みで、ハイアットらしいダークブラウンなテイストが生かされた演出。間接照明やストライプの色合いが絶妙にマッチし、エグゼクティブ感溢れる様子に変化します。
客室中央に配置されたカウンターにはコーヒーメーカーやケトル、カトラリー等を収納。
用意されているカトラリーは通常フロアと同じもので、マグカップと紙コップのみ。このあたりで手を抜いてしまうのは少々残念な気がします。
ウォークインクローゼットはエントランス、バスルームの両方からアクセス可能。
バッゲージラックは広さも十分で、小型の衣装棚を複数備えており、収納力も十分。片側は長物衣類でも邪魔にならない高さを備えているので、使い勝手もよいです。
スイートルームのクローゼットは他多く見てきましたが、アクセス・使い勝手両面で理想形のように感じます。
2-2. ベッドルーム
ベッドルームは、リビングとほぼ同等の奥行きを持つ贅沢な構造ながら、そのデザインは非常にシンプル。
ベッドボードも直線のラインが入っているのみで、照明具含め、リビングに対してどこか物足りなさを感じてしまいます。
ベッドルームにはオットマン付きのチェアと小さなテーブルもあります。
ラグマットのテイストに合わせているのは素敵なのですが、もう少々重厚感・高級感あるインテリアだと良かったような気がします。
ベッドルーム脇には、リビングからアクセスできるバルコニーがあります。
出られないか試してみましたが、鍵がかかっているようで入れませんが、使えるのであれば、客室の大きな魅力になりそうです。
2-3. バスルーム
シンプルなベッドルームから一変し、バスルームは荒々しい素材と、艶のあるきめ細かな模様の素材、その両方を組み合わせた、上質感漂うハイアットらしい空間。
巨大な1枚鏡は高級感のみならず、その使いやすさも秀逸。
室内の洗面器が一台のみなのが気になるところではありますが、天板を広く使えるという点では良いかもしれません。
石材を積み上げたかのような壁面に、その一部分が照明となっている、こだわり溢れるバスルーム。照明は明るさを調整でき、非常にムーディーな空間に仕立て上げることも可能です。
また、カップ状のバスタブも珍しく、同型のものでここまで広いバスタブは初めて見ました。
バスルーム内は、シャワーブースと一体になったスタイル。そしてバスタブの大きさから決して広くはないものの、テレビや台座も備えており、ユーティリティ面では十分な印象があります。
見た目に反してお湯の出るスピードも早く、準備に時間がかかることもありません。
トイレはエントランスとバスルームの2つにあります。
こちらは石造りの内観に隠れ家的な様子も感じられ、個人的に好みのテイストで 満足度も高かったです。
2-4. アメニティ
気になるバスアメニティは、グランドハイアット福岡のスイートルームでも見かけた、ロンドンのオーガニックコスメブランド「REN」。
グレープフルーツや、ほのかにピオニーを感じる、清涼感・清潔感溢れる香りが特徴的です。
その他シャワーキャップやシェーバー等のアメニティは基本的なものは揃っており、いずれもビニールのパッキングがされ、革製の小物入れに収納されています。
ドライヤーは特にこだわりはなさそうで、Panasonic製の通常モデルのようです。
3. リージェンシークラブラウンジ
ホテル6~9階のクラブフロア宿泊者は、ドリンクやスナックが無料で提供される専用のラウンジ、リージェンシークラブラウンジを利用可能。
今回は同フロアの客室だったためアクセスもよく、日中は何度も利用してしまいました。
ラウンジで提供されるサービスは、10:30~18:30、20:00~21:00のティータイムと、18:00~20:00のカクテルアワー。
なお、2021年11月現在、朝食はロビーのカフェに変更となっているため、当日の混み具合には注意が必要です。
3-1. ティータイム
ラウンジ内は、いずれのエリアも緑豊かな新宿公園を全面に望む、心落ち着く空間。
テーブルシートが中心ではありますが、奥には大人数で利用できるようなスペースも備えています。
店内には簡単なスナックに加え、ジュース・炭酸水等のドリンク、紅茶のティーパック、コーヒーメーカーが用意されており、いずれもセルフサービスとなっています。
この日は都庁から新宿公園までを一望できる、パノラミックビューなエリアを利用。
日中は利用客も少ないため、気分転換で客室からこちらに移って作業することもおすすめです。
ちょうど快晴で、青空と木々の色彩に癒される思いでした。
近年のホテルは高層であることを強調しがちですが、間近に緑が感じられる低層階も、The Okura Tokyo ヘリテージウィングやホテル椿山荘東京のように、また異なる魅力を感じさせます。
3-2. カクテルアワー
カクテルアワーは、ドリンクのあったエリアに複数のカナッペやワインが配置され、セルフサービスで取りに行くスタイル。
チーズやサーモン、オリーブなど基本的なオードブルは揃っているものの、”こだわりある一品”はあまりないように感じます。
メニューは洋食のみならず和食や中華も用意されており、このあたりの幅広い取り揃えは、ラウンジの魅力の一つかもしれません。
こちらはデフォルトで提供されるスナックとナッツ。ワインよりか、どちらかというとビールに合いそうなチョイスで、ボリュームもそこそこある印象です。
ワインはチリワイン「MAPU」のカベルネ・ソーヴィニョンやシャルドネ、その他スパークリングワインがあります。
いずれもデイリーワインとして最適な、クセのない口当たりの良い味わいです。
なぜか複数のシロップが用意されており、他ホテルでは見ないところ。
ジュースや炭酸水とあわせてオリジナルモクテルが作れるとのことで、辛い禁酒令時代の中での涙ぐましい試みを感じさせます。
4. カクテルタイム - オードヴィー
宿泊中のカクテルタイムは、ホテル3階のメインバー「Eau de Vie(オードヴィー)」を何度か利用し、仕事の合間や休日に度々お世話になりました。
ホテル開業の1980年にオープンし、今なおクラシックスタイルを貫く歴史あるオーセンティックバー。店内はスーツ姿の方が多く見られる正統派のバーながら、どこか心落ち着く穏やかさも兼ね備える空間でもあります。
いつも通り、クラシックカクテルをいくつかオーダー。
マティーニはキンキンに冷えたドライマティーニで提供され、どちらかというとカジュアルなテイスト・フレグランスの一杯。
カラフルな「ドライフルーツの盛り合わせ」も、ぜひ楽しんでほしいメニューの一つ。
スイートなフルーツは、カクテルやウイスキーにピッタリ。視覚的にも楽しめるので、おつまみとしておすすめのチョイスです。
こちらはスコッチウイスキー「ラガヴーリン」。
ウイスキーはバーボンが多いようで、自身が好きなスコッチウィスキーは通常販売されているオフィシャルボトルがある程度で限定品やボトラーズは置いていないようです。
5. ディナー - ルームサービス
今回は中長期の滞在だったこともあり、ディナータイムはルームサービスで様々なメニューをオーダーしました。中でもおすすめのメニューをご紹介。
まず始めはステーキ丼(¥4,598)。ミディアムレアなステーキと、和風ソースがしみ込んだライスの組み合わせは絶品。
若干高めに感じますが、味噌汁と漬物がセットになっており、軽い夕食にちょうど良いボリューム感です。
こちらはスパゲッティ ボロネーゼ(¥2,783)。カトラリーもシンプルでそこまで見栄えのする一品ではないですが、ルームサービスの中では比較的安価なメニューということもあり、忙しい平日のランチメニューに最適です。
最後はスパイシーチキンカレー(¥2,541)。ボリューム感と価格の兼ね合いを考えると、最も注文しやすい選択肢かもしれません。良く煮込んだ骨付きチキンにこってり目のルーが合わさり、お腹の満足度は高め。また、同様の価格帯のビーフカレーもおすすめです。
6. フィットネスジム
起床後や、食事前のフィットネスは、ホテル最上階28階のSPA&WELLNESS Jouleにて。
最上階ということもあり、目の前の東京都庁はもちろんのこと、周辺のパークハイアット東京も望む、贅沢な眺望を誇ります。
比較的小規模ではありますが、テクノジム社製のトレッドミルをはじめ、基本的な機材は揃っている印象。
朝と夜に利用しましたが、いずれも利用客は非常に少なく、快適にトレーニングをこなすことができました。
7. チェックアウト
ロビーでシャンデリアを眺め、ゆったりとしたひと時を過ごしてチェックアウト。
ハイアットリージェンシー東京は定宿の一つでもありますが、今回のスイート体験でまた新たな一面を知ることができた気がします。
次回は最上位のプレジデンシャルスイートも宿泊してみたい、そんな思いでこのホテルを後にしました。
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8. ハイアットリージェンシー東京の価格・プラン
今回の客室「アンバサダースイート」については、通常では予約画面に出てこないため、スイート予約からのアップグレード狙いが無難かもしれません。
ハイアットリージェンシー東京のスイートにおいては、ハイアット上級会員であれば「STE SUITE UPGRADE」プラン、非会員であれば一休.comのスイートプランがおすすめです。
「STE SUITE UPGRADE」プランは時期によって価格が大きく変動しますが、参考として6,000ポイント(約2~4泊分)+¥23,000程度で「リージェンシースイート(71㎡)」に宿泊できます。
非会員の場合、個人的なおすすめは一休.comのタイムセール利用で、最安で宿泊できるかと思います。リージェンシースイート以上のおまかせで、大人2名×1泊が¥35,000〜(税サ込)となります。
参考ですが、他予約サイトのスイートの最安値比較はこのようになっています。
9. (参考) 他ホテルの宿泊記
最後に、EnoHaru’s Hotel Reportsでは「上質な体験をより身近に」をテーマに、国内外ラグジュアリーホテルでの宿泊記や滞在動画を公開しています。気になる方はぜひ他の宿泊記もご覧ください。少しでも滞在の参考になったら嬉しいです。
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