【宿泊記】東山ニセコビレッジ リッツカールトンリザーブ - ニセコ リザーブキング

リッツカールトン最上級ブランドの東山ニセコビレッジ リッツカールトンリザーブに滞在。大人の"スモールラグジュアリー"を体験できる、上質なホテルステイとなりました。こちらでは客室「ニセコリザーブキング」や、ゆきばなでのディナー/ランチ/朝食、館内施設について、同じニセコのホテル「パークハイアットニセコ」との比較もまじえて紹介していきます。
目次
1. ホテル概要

本ホテルが属するのはリッツ・カールトンの最上級ブランド「リッツ・カールトン リザーブ」。インドネシア、タイなどに次ぎ世界で5番目、2020年に開業しました。スキー場が集結する「ニセコユナイテッド」に位置し、全50室の数少ない客室に加えてレストランやバーラウンジ、温泉、貸切風呂、フィットネスなどを備えたスモールラグジュアリーホテルです。
所在地: 〒048-1522 北海道虻田郡ニセコ町曽我919-28
アクセス: 倶知安駅より無料シャトルバスで20分/新千歳空港から車で120分
連絡先: 0136-44-3491
チェックイン: 15:00
チャックアウト: 12:00
公式サイト: LINK
2. チェックイン

今回は無料のシャトルバスでホテルまで移動するため、最寄りの倶知安駅まで向かいます。札幌から電車で小樽を経由し、およそ2時間程度で到着。小樽までは海岸が電車のすぐそばまで迫る絶景、小樽から倶知安までは木々が深く生い茂る山道を抜けていく、そんな道中に心が躍ります。

シャトルバスはホテルのロゴが入った大型バスが目印。スキー場周辺のホテルをいくつか周りながら向かうため、様々なエントランスを見て回れる楽しさがあります。出発後、ニセコの雄大な自然の中、およそ20分でホテルが見えてきます。

道中は比羅夫の街も横切りますが、手つかずの自然、そして羊蹄山の圧倒的な存在感に目を奪われます。ニセコは冬でウィンタースポーツを楽しむのも良いのですが、涼しいオフシーズンに訪れるのも、緑に癒されるので非常におすすめです。
低層の高級感ある建物が今回宿泊するホテルで、計50部屋と隠れ家的な様子がたまりません。ゲレンデとも直結しているので、すぐにでもウィンタースポーツを楽しめる最高の立地です。
ちなみに写真に見える窓はすべて客室のリビングとバスルーム。背の高いバスからは丸見えなので、道路側に宿泊する方は要注意です。
バスからの荷物の搬送もスムーズ、そのままレセプションへ案内いただきました。総じて決して主張せず、しかしながら温かみのあるサービスで、パーソナライズされたおもてなしはホテルの魅力の一つです。

「花鳥風月」をテーマにした館内はスギの木や御影石を取り入れ、迫力ある羊蹄山が目の前に広がる自然と調和したデザイン。時間によって変化するニセコ・アンヌプリの姿や暖炉の光に魅了され、不思議とロビーに長居してしまう、そんな癒しの空間です。
そんなロビーフロアには、四季折々の料理を頂けるレストラン「ゆきばな」や和食レストラン「寿司なぎ」、地元のビールやオリジナルカクテルを頂ける「うめラウンジ」など、魅力的な食事処がコンパクトにまとまっています。

ジンジャーティーを頂きながらチェックインの手続きを行います。マリオットの会員特典に関しては客室数が少ないため、レイトチェックアウトや客室アップグレードは使えないことも多い印象です。クラブラウンジもなく会員ランクによる優劣もない"ラグジュアリーホテルらしさ"が素敵です。

チェックインを終え、今回宿泊するニセコリザーブキングへ。リッツカールトンニセコの客室タイプは3つのみと非常に少なく、内装のバリエーションも多くありません。この点はニセコのラグジュアリーホテル、パークハイアットニセコ(宿泊記:LINK)の方が楽しみがいがあります。
客室カテゴリ | 客室タイプ | 広さ |
---|---|---|
スイート | 東山スイート | 163㎡ |
| 羊蹄スイート | 89㎡ |
ゲストルーム | 羊蹄リザーブ | 52㎡ |
ニセコリザーブ | 52㎡ |
3. 客室 - ニセコリザーブキング

客室フロアはアートも少なく質素な印象で、窓から見える自然がアクセントとなっています。同じニセコのラグジュアリーホテルと比較しても、モダン・ラグジュアリーなパークハイアットニセコとは真逆のテイストで、好みも分かれそうです。
荷物を事前に搬入いただき、3階の客室に案内していただきました。ホテルは4階建て、中でも2階のニセコリザーブは外からの目線が気になるので、予約時に3階以上の客室をオーダーすることをおすすめします。
3-1. リビング / ベッドルーム

客室に入って目に入るのは、広々と確保されたエントランス。リッツカールトン日光と同じく、リビングと1つ仕切りがありだけで高級感が段違い。また、エントランスには腰を掛けることのできる台座があり、荷物置きとしても重宝する、そんな利用者に優しいつくりとなっています。

重厚感ある木材の床面、そしてモダンスタイルなラグの先に広がるのは、洗練された印象のリビングとバスルーム。窓から覗き込む緑と客室のコントラストが素敵です。また、それぞれからアクセスしやすい構造で、52㎡の広々とした空間の中に高級感と快適性が確保されています。
美しい枝垂桜が描かれたベッドボードに、灯篭のような照明具や千本格子を模したインテリアなど、繊細で上質な和の世界観が特徴的。パークハイアットニセコと比較し、ダイナミックなアートはなく物足りなさを感じる一方、どこか居心地の良さを感じる空間です。
客室のテーブルには、素敵なスタンドに飾られたウェルカムアメニティがありました。地元パティスリーのスイーツや季節のフルーツ、どれも上品で味わい深く、こだわり抜かれたアメニティであることがわかります。

テーブルには手書きのウェルカムレターも。支配人様による英語のレターも嬉しいのですが、"スタッフ一同"というスタッフ皆様からの日本語レターはさらに心温まるものがあります。

テーブルの先に広がるのは北海道の大自然で、オンシーズンの雪景色も見どころ。3階の高さとなると、1階の車寄せや駐車場も気になりません。一方、眺望となるとやはり「羊蹄リザーブ」の方が圧倒的に良く、ホテル中心の滞在となる際はそちらをおすすめします。
ユーティリティ面に関しても細かな配慮がなされている印象です。例えば、カーテン/レース開閉のボタンの押しやすさやコンセント・USBポートの数。中でもテーブル下にコンセント×3、USBポート×2があるのは仕事環境として非常に嬉しいところ。
ミニバーに関しても、おなじみネスプレッソのコーヒーメーカーやティーパック、カトラリー、ワイングラスなど、ルームサービスの追加注文が必要ないほど部屋にすべて揃っている印象です。

エントランス付近にはウォークインクローゼットもあります。冬の長物衣類もいくつか掛けておける高さがあり、バッゲージラックも固定型で広め。長期滞在でも対応できる収納力が魅力です。
3-2. バスルーム / アメニティ

バスルームは大理石や木材で構成され、大きな姿見に間接照明の演出が映える、上質な空間。ドレッシングエリアはリビングと同程度の広さがあり、バスルーム全体の快適さは他ホテルと比較しても段違いの印象です。
