【宿泊記】パークハイアット京都 - ビューデラックス
ハイアット系ホテルにおいて最もランクの高い「パークハイアット」。中でも国内外から高い評価を受けるパークハイアット京都に宿泊し、その素晴らさを再認識しました。こちらの宿泊記では客室「デラックスビュー」や「キング」、さらに八坂でのディナー、バー琥珀、朝食などをご紹介します。
目次
1. ホテル概要
パークハイアット京都は2019年10月に開業し、京都で2件目となるハイアット系ホテル。ハイアットの中でも最も"ラグジュアリー"に位置するパークハイアットとして、全70室の客室に広大な日本庭園、日本料亭、鉄板焼き、ラウンジ、バーを備えたラグジュアリーホテルです。
所在地: 〒605-0826 京都府京都市東山区高台寺桝屋町360
アクセス: 京都駅からタクシーで15分 / 祇園四条駅からタクシーで5分
連絡先: +81 75 531 1234
チェックイン: 15:00
チャックアウト: 12:00
公式サイト: LINK
2. チェックイン
ホテルは、世界文化遺産に指定されている清水寺や高台寺、八坂神社や祇園が徒歩圏内にある、京都観光に絶好のロケーションにあります。京都駅から車で15分ほど、東山の街並みに馴染みながらも、ひと際高級感ある建物が見えてきます。
車寄せからホテルまでのアプローチは驚くほどの美しさ。京都の名勝庭園を多数扱う「北山造園」による日本庭園を横目に、瓦屋根と木造建築の建物が続く、京都らしい"美"を感じるアプローチです。
ホテルに入ると、黄金の天井や、木のぬくもりを感じる床材、和模様、暖炉の炎など、外資系ホテルらしいエレガントさと伝統美が調和した、上質な空間が広がります。美しい天井照明など、こだわりが詰まった環境に驚きを隠せません。
グローバリスト会員もしくはスイートルーム宿泊者であれば、こちらのラウンジ「ザ リビングルーム」にて、フリーでのシャンパンを楽しむことができるのも、魅力のひとつ。(17:00~18:00のみ)
到着から案内は非常にスムーズで、チェックインはより落ち着いた客室での手続を案内いただきました。客室フロアへはホテル5階に向かい、さらにエレベーターを乗り継いで客室まで向かいます。
パークハイアット京都では客室を"ラグジュアリーゲストハウス"と呼んでおり、ホテル共用部からは離れた、静かな別邸のような場所にあります。5階からは庭園や産寧坂の塔を望むラウンジスペースを進み、客室棟へ向かいます。
道中の日本庭園の中には江戸時代から続く茶室「送陽亭」や老舗料亭「山荘 京大和」が佇み、ホテルとは思えない情景に驚かされます。さらに庭園を抜けると、ライブラリー、客室棟へとつながっています。
今回は最もスタンダードなキングに加え、八坂の塔を望む最上階のビューデラックスも予約。ビューデラックスとビューの大きな違いは階数ですが、景観を最も楽しめるビューデラックスが圧倒的におすすめです。
客室カテゴリ | 客室タイプ | 広さ |
---|---|---|
スイート | パゴダハウス | 135㎡ |
東山ハウス | 90㎡ | |
| 二寧坂ハウス | 68㎡ |
| パークスイート | 68㎡ |
スタンダード | ビューデラックス(キング/ツイン) | 68㎡ |
ビュー(キング/ツイン) | 68㎡ | |
| ガーデンテラス(キング/ツイン) | 45㎡ |
| ガーデンビュー(キング/ツイン) | 45㎡ |
キング/ツイン | 45㎡ |
3. 客室 - ビューデラックス
今回宿泊するのは、いずれも最上階7階の客室。客室フロアは、絶妙な調光と重厚感あふれる巨大な扉が他ホテルとは違う格式高さを感じさせます。
7階は壁に面した北側と、産寧坂の見える南側の2種類があります。中でもビューデラックスは7階で2部屋(701 / 702)のみと客室数が少なく、非常に人気で、かつ予約が難しい客室となっています。
3-1. リビング / ベッドルーム
客室に入ると、温かな木目のタモ材を多用した内装や、美しい床の石材、調度品、オリジナルアートの数々など、全てが作り込まれた特別感溢れる空間が広がります。
エントランスには二つのクローゼットがあり、石材と木材の組み合わせによる美しさは必見。収納力に関しても、奥行き・高さ・ハンガーの数ともに十分で、大型スーツケースの収納にも困ることはありません。
こちらはホテル特注のミニバーで、展開することでバーカウンターにもなります。シャンパン・白赤用のグラスが分かれていたり、用意されているワインの幅広さや、高品質なティーフォルテの紅茶の用意など、その内容も充実しています。
奥に進むと、ゆるやかな勾配天井、そして八坂の塔を望む大開口の窓と、パークハイアット京都の象徴たるリビングがあります。まさに"丘の上に佇むラグジュアリーゲストハウス"で、感動的な客室です。
障子を開けると、そこには京の街並みが。瓦屋根が連なる先に八坂の塔がある、そんな情緒あふれる眺望はパークハイアット京都でしか楽しめません。
リビングはベッド、ソファ、センターテーブルが配置され、どの位置からも眺望が楽しめるつくり。また、各インテリアの座面の低さから日本の邸宅らしさを感じさせ、"高級さ"と"温もり"がうまく調和されています。
ベッド付近のユーティリティーパネルやサイドボードも、客室の雰囲気を崩さず、木材や本革が使われた特注品。ベッド横にはUSBやコンセントでの給電もでき、使いやすさも配慮されています。
リビングに用意されていたウェルカムアメニティは、季節のフルーツ。季節によって異なり、静かな京の街と共にいただくスイーツは格別でした。
3-2. バスルーム / アメニティ
艶めかしい模様の大理石と木材の組み合わせ、さらに金箔を模した天井が織り成すバスルームは圧巻。その色使いや作り込みは国内ラグジュアリーホテルの中でもトップクラスの美しさを誇ります。
ハンドソープはパークハイアットでおなじみLE LABOのSANTAL33。パークハイアットニセコやエディション東京虎ノ門でも使われているブランドで、松脂や木のぬくもりを感じる香りが特徴的です。
歯ブラシ、ボディタオル、シェーバーなどのアメニティは小箱に、化粧水などの美容品は袋に入れられており、客室の雰囲気を壊さない工夫がなされています。さらにドライヤーはダイソンと、抜かりありません。
バスタブは圧巻の美しさ。ダイナミックな模様の大理石に囲まれ、和モダンな内装から一気にエレガントな世界観に入り込みます。バスタブは広く・深く、シャワーの水圧も適度で、非常に心地よいバスルームになっています。
バスアメニティは他ホテルで見たことない、日本の香水ブランド「エディット EDIT(h)」によるもの。ゆずのみずみずしさに中に感じる、ウッディやフローラルの濃厚なフレグランスがユニークで、強いこだわりが感じられるセレクションです。
4. 客室 - キング
ここからは最もスタンダードな客室「キング」をご紹介。ダイナミックな眺望はありませんが、観光や食事がメインの滞在において、おすすめの客室となっています。
4-1. リビング / ベッドルーム
眺望こそビューデラックスに劣るものの、基本的な構造、内装、インテリアはほぼ同等で、上質感あふれる客室。"パークハイアット"らしく、細かなつくりも手を抜いていません。
リビング・ベッドルームは勾配天井により和のテイストが強く感じられ、よりリラックスできるゲストハウスとなっています。眺望こそよくないものの、斜面に植えられた緑が、より穏やかな空間を演出します。
美しいクローゼットはスタンダードの客室でも同様で、高いクオリティは変わらず。内部の広さや収納力、ハンガーの充実度変わりはないように思います。
4-2. バスルーム / アメニティ
パークハイアット京都を象徴する美しいバスルームは、スタンダードな客室であっても変わりません。
大理石と木材の組み合わせ、そして金箔を模した天井と、その優美な世界観に圧倒されてしまいます。
歯ブラシやボディタオル、シェーバーなど基本的なアメニティは、木箱の中にすべて収納されています。ドライヤーもダイソンで、デザイン含めてこだわりのチョイスです。
バスルームの仕様は上位のビューデラックスと変わらず、高級感溢れる仕上がりです。ダイナミックな模様の大理石に囲まれたバスタブは、圧巻の美しさを誇ります。
バスアメニティはビューデラックスと異なり、全てLE LABOの「SANTAL33」になっています。パークハイアットニセコと同じアメニティで、松脂や木のぬくもりを感じる香りが特徴的です。
5. カクテルタイム - 琥珀
ディナー前の一杯を楽しむため、宿泊者限定のバー「琥珀」へ。シグネチャーレストラン「八坂」に隣接しており、八坂の塔をはじめとする京都の様子を眺めつつカクテルを頂ける感動的なバーとなっています。
営業時間:16:00-24:00
場所:ホテル4階
店内はカウンターを中心に10席が配置され、背景には京都の街並みが広がります。決して華美ではない内装に、客室と同じく屋根の傾斜が京都の高級料亭を思わせる、そんなプライベート感のある演出が素晴らしいです。
メニューは京都のクラフトジン「季の美」の限定酒を使ったオリジナルカクテルや日本のウィスキーなど。「パゴダ マティーニ」や「守破離 カクテル」、「ザ ラストサムライ」などのネーミングや、提供されるグラスなど、バーのこだわりにも目が離せません。
まずはシグネチャーカクテルの「琥珀 ジントニック」と「パゴダ マティーニ」で乾杯。霧のかかる京都の姿に、ジン「季の美 青龍」のボタニカルな香りが、幻想的な様子をより一層引き立てます
京都の夕焼けを前に、美しく美味しいオリジナルカクテルが提供され、ドラマチックな夜を堪能。パークハイアットに宿泊される際は必ず寄ってみてほしい、そう思える素晴らしいバーでした。
6. ディナー - 八坂
ディナーは、八坂の塔や京都の街並みを望み、目の前でシェフが調理する料理を頂けるシグネチャーレストラン「八坂」にて。素晴らしいコース、ワイン、夜景と記憶に残るディナータイムを過ごすことができました。
営業時間:17:00~ / 20:00~ (二部制)
場所:ホテル4階
今回オーダーしたのは「シェフお任せコース」(33,000円)。シグネチャーコースの鉄板焼きメニューに加え、様々な料理を自由にオーダーできる非常に贅沢で充実した内容でした。