【宿泊記】パレスホテル東京 - エグゼクティブスイート
2021年Forbes Travel Guideで6年連続の5つ星を獲得し、まさしく国内ホテル最高峰ともいえる「パレスホテル東京」。9月にホテルのご紹介を始めて以来、最も期待値が高く、楽しみにしていたホテルの一つでもあります。
その魅力をできる限り堪能するため、今回はスイートルームを確保。こだわりと品格溢れる、その様子をご紹介していきます。
今回紹介するホテルや客室、クラブラウンジの様子はYoutubeでも公開しているので、こちらもぜひご覧ください。
目次
1. チェックイン
今回もタクシーでホテルへ。ベテランのドアマンによる対応に安心感を覚えつつ、名前を伝えると、自然かつ非常にスムーズな流れで、19階クラブラウンジでのチェックインに案内していただきました。
ほのかにユーカリや柑橘類といったクリーンな香りにつつまれたロビーには、日本画や墨画を模したコンテンポラリーなアートが展示され、非常に洗練された、そして趣のある佇まい。また、ロビーのガラス面からは皇居周辺の草木が見て取れ、落ち着いたアースカラーで構成されたその空間と非常に高いレベルで調和しています...
他ホテルと比べても類を見ない、圧倒的な品格とどこか心温まる穏やかさを併せ持つその空間は、あらゆる感覚を満足させる、まさにホテルステイの醍醐味として個人的に定義する”上質な体験”そのものであるように感じます。
クラブラウンジでは、ローズハーブティーやシャンパンのウェルカムドリンクと「ザ・ギンザ」のアメニティをいただき、手続きへ。到着時にラウンジ内の利用客はおらず、非常に優雅なチェックインとなりました。
クラブラウンジの様子については、後ほど詳しくご紹介していきます。
2. 客室 - エグゼクティブスイート
クラブラウンジでの手続きを済ませ、客室のある20階へ。エレベーターを降りた先は、シンプルながら清潔感と気品溢れる上質な空間に、客室への期待も高まります。
2-1. リビングルーム
客室は、オリーブやベージュ、淡いゴールド色で構成された、温かみあるデザインに、それを損なわないシンプルなインテリア...贅沢に確保されたバルコニーからは皇居御苑の木々や空の様子が感じられ、穏やかでエレガントな空間。そんなパレスホテルの客室からは、ひと際上品で清潔感ある印象を受けます。
パレスホテルオリジナルの雑誌が用意されていたり、テレビの音響機器にはM’s Systemの高級スピーカーを採用したりと、至る所でこだわりを感じさせます。
バルコニー付近には、部屋の内外に円形テーブルがそれぞれ用意されており、アメニティのお茶やスナックとともに、その眺望を贅沢に楽しむことができます。
また、ホテルでよく見かけるPurellの消毒用ジェルにも、パレスホテルの王冠ロゴがさりげなく刻印されているといったこだわりように、驚きを隠せません。
サービス面で感じた印象と同じく、その魅力を全面に押し出さないところが、パレスホテルらしい粋なおもてなしなのかもしれません。
ドリンクバーももちろん充実していますが、ウイスキー「響」やジン「六」など、様々な国産のスピリッツを取り揃えている点が特徴的。(いずれもオプションで追加費用が発生します。ちなみに、響は4万円程度...)
リビングルームのテレビですが、ちょっと気になった点を共有します。こちらは直接HDMIケーブルを接続できず、PC接続時はデスク脇の”D-Sub端子”もしくは"RCA端子"(古い...)を利用することになります。もちろんスタッフさんにお伝えすると、付属のBDプレイヤーを取り外していただくことで接続できましたが、客室本来の素晴らしさ故、こういった箇所は非常にもったいなく感じてしまいます...
2-2. ベッドルーム
広々としたベッドルームには、リビングルームから続く眺めの良いバルコニーや大型テレビ、ウォークインクローゼットを備え、美しさと機能性を兼ね備えた空間となっています。
特にバルコニーは非常に広く、まるで海外のリゾート地であるかのように錯覚してしまいます。
シートは艶やかで肌触りは抜群。正面のテレビを鑑賞しつつ、ベッドでくつろぐ瞬間は快適そのもので、時間がたつことを忘れてしまうほど。
ベッド両脇には、各種照明のオンオフやレース・カーテンの開閉を行うことのできるボタンや、コンセントに加え、BOSEのBluetoothスピーカー、加湿器等を備えています。
ベッドルーム脇にはウォークインクローゼットを備えており、バッゲージラックは固定型で、ハンガーはどれも重厚感があり数も十分。また、木製シューキーパー(大小2種類)やシューケアグッズがある点は珍しく、パレスホテルらしいこだわりを感じさせます。
2-3. バスルーム
リビング・ベッドルームより一段と明るく、石材を中心として構成された空間からは、より一層優雅で、清潔感ある印象を受けます。鏡やガラスを全面に押し出しつつも、適度な植栽や木材のアクセントが非常に高いレベルで調和しているように思います。
こういった細かなデザインはシャープな印象のものに統一されており、バスルーム全体の上質な雰囲気を演出しているように感じます。
バスタブとシャワーブースが一体となったバスルームは、非常にシンプルながら、美しく、そして機能的。
バスタブは体のラインにフィットするようなデザインで、見た目以上に広々と感じます。また、水栓がヘッド部ではなくセンターに位置している点や、お湯/水の調整ノブが手元にある点も個人的には魅力的で、より快適な印象を受けます。もちろん、ハンドシャワー、レインシャワーともに調整幅は十分に確保されています。
こちらバスルーム脇のトイレの様子。シャワールームと同じく、石造りの清潔感あるデザインで統一されており、高級感は抜群。
2-4. アメニティ
ウェルカムアメニティにはいちごやマカロンが用意されていますが、最も印象的であったのは、さりげなく添えられていたメッセージカード。名前入りのメッセージには、総支配人様からの手書き(風?!)のサインも添えられており、非常に温かい気持ちになりました。
そして気になるバスアメニティは、英国のオーガニックブランド「bamford」のGeranium Collection。その名の通り、ゼラニウムやペパーミントを主体とした清涼感・リラックス感のある香りで、自然と客室のに馴染み、さりげなくも、より落ち着きある空間を演出します。
また、噂のドライヤー「レプロナイザー 4D Plus」を採用しており、スキンケアグッズ一式が取り揃えてあるなど、バスアメニティ全般は非常に充実している印象です。
その他ハミガキセット、シェービングセット、くし、マウスウォッシュ等、基本的なグッズは全て取り揃えてあり、パレスホテルのロゴ入りパッケージに綺麗に収納されています。
2-5. 客室からの眺望
眼下には、和田倉噴水公園や皇居外苑の自然が広がり、大都会の中心とは思えないほど、穏やかな朝。この日は雨でしたが、霧の向こうに建ち並ぶビル群からは、どこか幻想的な様子も感じられ、その非日常的な体験は、満足度の高い印象的な1シーンとなりました。
日が落ちると、徐々にビル群に光が灯り、東京らしい顔を見せ始めます。正面には東京タワー、右手には国会議事堂といった東京を象徴する建物がライトアップされる様子も見て取れ、瞬く間に都会的な雰囲気へと移り変わります。
特に、皇居内でスクエア型に縁どられたライトや、日比谷通りで車が行き交う眺めは美しく、その近未来的な姿に興奮を隠せません。夜はグラスを片手にバルコニーでパーティーを、そんな楽しみ方もできそうです。
3. クラブラウンジ
パレスホテル東京では、クラブルームもしくはスイートルームに宿泊すると、ホテル19階のクラブラウンジを利用することができます。新型コロナウィルスの影響もありティータイムとカクテルタイムはどちらも利用者数は少ない様子でしたが、優雅で洗練されたラウンジとなっており、満足度の高い体験となりました。
3-1. アフタヌーンティー
ティータイム(14:00〜16:00)には、2段のティースタンドに色鮮やかなマカロンや、ショートケーキ、オペラ、マンゴーゼリーなどが綺麗に並びます。
ドリンクは数種類の紅茶の他に、シャンパン「ローラン・ペリエ」も頂けるのが嬉しいポイント。チェックインはこちらのラウンジで行われるため、手続き後、すぐにアフタヌーンティーを楽しむことができました。
3-2. イブニングカナッペ
カクテルタイム(17:00〜20:00)では、様々な料理をコース形式で提供していただけるため、ボリューム感も十分な内容となっています。
前菜は、各種チーズやサラミ、冷製タパス、オリーブ、ナッツ等々。ドリンクのシャンパンと共に乾杯し、充実したカクテルタイムを楽しみます。
前菜の後は、暖かいお料理の一式がプレートとして提供されます。どれも手が込んだ内容で美味しく、サービス全体を通じて、クラブラウンジの力の入れように驚きを隠せません。
また、ドリンクも非常に充実しています。カウンターには、響、山崎、白州、知多といった国産ウイスキー、ジャパニーズクラフトリキュール「奏」、クラフトジン「ROKU」、白桃、柚子、抹茶、桜の国産リキュール等が並び、その充実度は他ホテルと比べても、トップクラスの印象があります。
これらのドリンクは、選んでいるとスタッフの方がすぐ声をかけてくれ、グラスに用意して席まで運んできてもらえます。サービス全般として、非常に丁寧ながら、そういった素晴らしさを全面に押し出さず、心地よい距離感で満足度も高いです。
4. ブレックファースト - グランドキッチン
朝食はクラブラウンジが利用できないため、オールデイダイニング「グランドキッチン」にて。コロナ以前はブッフェ朝食だったようなのですが、現在はセットメニューの提供になります。
天井が高く、大きな窓から自然光が差し込む店内は、開放感抜群。暖色の間接照明が優しく照らす装飾品は、非常に洗練された印象で、どれも魅せ方が素晴らしく気分も上がります。
メニューは、今回もアメリカンブレックファストを選択。スモークサーモンのサラダ、フルーツの盛り合わせとメインの卵料理、ベーカリーとドリンクのセットです。朝から野菜とフルーツをたっぷりと摂れるのは嬉しいところ。
また、大理石のカウンターには自由に頂けるヨーグルトやシリアル等もあり、非常にヘルシーなメニューとなっています。
卵料理は、スクランブルエッグとオムレツを注文。
スクランブルエッグはふわふわで優しい味わいが印象的。そして、オムレツにはハムやチーズ、オニオン、マッシュルーム、トマトがぎっしりで具沢山...!やはり一流ホテルのオムレツはどこも完成度が高く、パレスホテルのそれは、シンプルだからこそプロの腕が特に光っている気もします。
サービス面での印象として、スタッフの方は物腰が柔らかく、親しみやすい雰囲気があります。また、外国人スタッフの方も見受けられ、海外からの多くの賓客をもてなししてきた、パレスホテルの強みをまた一つ感じました。
5. チェックアウト
チェックアウト前にお茶を淹れ、宿泊中の思い出を振り返りつつ、バルコニーでのちょっとしたひと時を過ごします。
今回の滞在で、あらゆる点でこだわり抜かれた素晴らしいホテルであることを再認識し、連続5ツ星である所以が理解できた様に思います。千代田スイートやテラススイート等々...まだまだ新しい体験に満ちたホテルでもあるため、近いうちにまた泊まろう、そんな思いでこのホテルを後にしました。
【PR】ホテルマニアおすすめクレカのご紹介
高級ホテルをより楽しむためのクレジットカードをご紹介。筆者は高級ホテルに365日宿泊し、アメプラ、ダイナースプレミアムを保有していた経験がありますが、中でも「ラグジュアリーカード」は高級ホテルマニアとって非常にお勧めできるクレジットカードです。
人と被らない高級金属製カード
ホテル上級会員と同等のグローバルホテル優待
旅行がさらに快適になるトラベルサービス
高いポイント還元率・幅広い利用先
優秀なコンシェルジュサービス など
ラグジュアリーカードについては以下の記事で詳細を解説しています。当サイトからのご招待キャンペーンもありますので、クレカに迷われている方や、高級ホテル愛好家の皆様の参考になれば嬉しいです。
6. パレスホテル東京の価格・プラン
結論としては、一休.comのタイムセールが最安かと思います。今回利用した「エグゼクティブスイート」で大人2名×1泊、朝食付の前提だと、ポイント利用で¥80,000程度(税サ込)となります。
※直近だと、朝食なし¥66,000という破格のセールも見かけています
参考ですが、他予約サイトの価格比較はこのようになっています。
7. (参考) 他ホテルの宿泊記
最後に、EnoHaru’s Hotel Reportsでは「上質な体験をより身近に」をテーマに、国内外ラグジュアリーホテルでの宿泊記や滞在動画を公開しています。気になる方はぜひ他の宿泊記もご覧ください。少しでも滞在の参考になったら嬉しいです。
Comments