【宿泊記】マンダリンオリエンタル東京 - マンダリンコーナースイート(スカイツリービュー)

国内ラグジュアリーホテルの中でも、7年連続5つ星という圧倒的な安定感を誇る、「マンダリンオリエンタル東京」。
今回の滞在では、前回宿泊時と同じタイプのスイートルーム「マンダリンコーナースイート」で、眺望の違う客室を確保。前回はコロナ禍で利用できなかったマンダリンバーや、ルームサービスでオーダーしたピッツァバーのメニューを中心にご紹介していきます。
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目次
1. チェックイン

今回も出先からタクシーを拾い、ホテルへ。
マンダリンオリエンタルホテル東京に宿泊するたびに感動するのは、日系の老舗ホテルを思わせる安定感・落ち着き感あるサービスと外資系ラグジュアリーホテルならではの華やかさが巧みに調和しているところかなと思います。

個人的には、全体の華やかさを欠かさない要所要所でのベテランスタッフによる接客が非常に好印象。圧倒的な経験から裏付けられたサービスは、安心感だけでなく、こちらもどこか身が引き締まるような感覚が好みで、ホテルステイの中で刺激を受けることのできる上質な体験の一つであると感じています。

ホテル38階に位置するロビーに足を踏み入れると、、存在感ある木材と石材を大胆に使いながら、壁面は繊細な模様や素材、色合いで構成された上質感ある空間が広がります。インテリアからは和を意識させつつもどこか異国感ある、そんな唯一無二な空間を創り出しています。

また、ロビー全面に広がる東京下町の様子は圧巻。スカイツリーを中心とした浅草周辺の下町の風景は、やはりマンダリンからが最も美しく見渡せると思います。

特にイベントもない週末からの滞在でしたが、ステイケーションが流行っている影響か、宿泊ゲストは想像以上に多かったように思います。元々チェックインカウンターは多くなく、アーリーチェックインでも多少の列ができている様子。15時以降はバラバラとロビーの混雑も目立っていたので、早めのチェックインをお勧めします。
2. 客室 - マンダリンコーナースイート
今回の滞在では、お気に入りのマンダリンコーナースイート(100㎡)をチョイス。前回のご紹介では富士山ビューの客室でしたが、今回はスカイツリーを望む、浅草方面のシティービュー(31階)をアサインしていただきました。
2−1. リビングルーム
今回のマンダリンコーナースイートはリビングルームをより大きく確保したタイプで、大人数での利用に適したスタイル。 一方で、バスルームはよりシンプルに、ウォークインクローゼットは通常のクローゼットになっていたりと、同じスイートでもその構造は大胆に異なります。

リビングルームに入ると、異国感あるユニークなインテリアや、こだわり溢れた客室の質感が演出する”マンダリンオリエンタルらしい”、エキゾチックな空間が広がります。

奥行ある広々としたリビングは、大人数での利用にも対応可能。滞在時も知人を招き、4人程度でディナーを楽しみましたが、十分な広さがありました。
センターテーブルは決して大きくはないですが、大型のテーブルも別で用意されているので、そちらを併せて利用することで対応できそうです。

リビングルームにはホテル独自のクーラーが設置されており、中にはウェルカムアメニティとして季節のフルーツが用意されています。その瑞々しい味わいは、持ち込んだシャンパンとぴったりでした。

こちらはリビングルームからの眺望。富士山こそ見えないものの、西方の雄大な山々を背景に、水道橋・飯田橋方面の大都市が広がる様子を堪能することができます。

同じマンダリンコーナースイートを比較すると、客室間、特にバスルームへの導線やそこから見える眺望といった演出は富士山ビューの方が好みですが、使い勝手はこちらの方が総じて良いように感じます。
2−2. ベッドルーム
ベッドルームもマンダリンオリエンタルホテル東京のコーナースイートは格別。
周囲には高層ビルが少なく、迫力あるスカイツリーの姿、そして地平線まで続いているかのような都市景観を楽しむことができるのは、マンダリンオリエンタルホテル東京ならではの贅沢とも言えます。

枝垂れ桜を模したヘッドボードや、和紙を用いた照明具など、その作り込み具合も素晴らしいです。前回はアロマオイルがベッド脇にあり、香りも良かったのですが、今回置かれていなかったのは個人的に少々残念なポイントでした。

ベッドルームからはスカイツリーを中心とした東京のスカイラインがクリアに感じられ、夕暮れ前の空模様と、どこかレトロな雰囲気を感じさせる街並みとのコントラストが非常に美しく感じられます。

チェックインイン後は持ち込んだシャンパンと共に乾杯。
ベッド脇にはソファーも設置されているため、くつろぎつつその素晴らしい眺望を楽しむことができ、充実した時間を過ごすことができました。

そして夜景はこちらのスカイツリービューが断然おすすめ。
他ホテルと異なり、隣接する高層ビルがないため、空から見下ろしているかのような不思議な感覚に包まれます。点在する光模様も宝石のようで、満足度の高い、その唯一無二の夜景は必見です。
一方で、見れば見るほど気になる青い光...Instagramのフォロワーさんによると、こちらは別名「東横INNビュー」とのこと...なるほど、その密集具合に思わず納得してしまいました。

朝方、静まり帰った日本橋の街並みに堂々と佇むスカイツリー。どの時間帯を切り取っても絵になるのは、他ホテルの皇居御苑ビューやオーシャンビューではなかなか巡り合わないように感じます。

ユーティリティ面については、ベッドルームに固定型のバッゲージラックにクローゼットが2つ、バスルーム脇にもクローゼットが1つ配置されています。
ベッドルーム右手にはセーフティーボックスや小物をおくことのできる棚が多数設置されたタイプ、左手には長物の衣類を収納できるラックになっています。

前回と異なりウォークインクローゼットにはなっていないものの、内部のハンガーは厚めのものが計14個と数も多く、ネクタイハンガーや挟み込み式のスラックスハンガーが用意されている点も、ビジネスマンとしては非常に魅力的に感じられます。
2−3. バスルーム
マンダリンオリエンタル東京の客室において最も特徴的ともいえるバスルーム。
石造りの重厚感ある雰囲気と、開放感溢れるビューバスはそのままに、客室タイプによってバスタブのデザインや全体の構造が大きく異なります。

こちらのバスタブは富士山ビューのような据え置き型ではなく、周囲と一体化した、より高級感のあるタイプ。手の届く範囲でのスペースが広めに確保されており、スマートフォンやワイヤレススピーカーを置けるため、使い勝手も非常に良いです。
その眺望もまた素晴らしく、リビングルームと同等の眺めを楽しみつつ、優雅なバスタイムを堪能することができます。

シャワーブースは富士山ビューの半分程度の大きさ。富士山ビューのそれが広すぎることもありますが、一度見てしまうと若干物足りなくなってしまいます。
機能面については、ハンドシャワー・レインシャワー共にシンプルな操作系と十分な水圧で、満足。ミラーが若干小さい点は人によっては気になるかもしれません。

バスアメニティはおなじみ「BOTTEGA VENETA」。 近年のサステナブル配慮の潮流を受け、「Nature Bisse」のボトルタイプになったと伺っていましたが、スイートルームは別のよう。
ベルガモットの鮮やかさと、アンバー・ウッディの優雅さが上品に調和した香りは、個人的に高級ホテルのアメニティの中で最も好きなもののの一つなので、変わらず安心しました。
※ちなみにボディークリーナー、シャンプー、コンディショナーが4セット用意されているので、持ち帰る方はかさばるので要注意です

その他アメニティについても基本的なものは全て揃っています。もちろん、基礎化粧品やヘアアイロンといった類のものも追加でオーダー可能です。
3. カクテルタイム - マンダリン バー

カクテルタイムはロビー下に位置するマンダリンバーへ。
今回は通常のバーカウンターではなく、水盤に囲まれた特別感のあるエリアに案内していただき、素晴らしいカクテルタイムを過ごすことができました。
※滞在時は緊急事態宣言下のため、ノンアルコールメニューでの提供でした

シックなインテリアに囲まれながらも、水の音が心地よく感じられ、クラシカルなバーとは一変したリラックス感ある雰囲気。都会のオアシスを思わせるその空間に会話も弾み、アルコールなしとはいえカクテルも進みます。

水盤の向こうには大きな窓が一面に縁どられており、客室からは見られない大手町方面のビル群を眺めることができます。天気が良ければ、富士山を見ることができるかもしれません。

写真左はノンアルコールカクテル「日の出」。黒豆茶やトニックウォーター、みかんシロップで仕上げ、朝焼けを連想する鮮やかなオレンジ色が印象的な一杯。柑橘系の味わいが強く出るカクテルを想像しましたが、意外にも黒豆や蓬のような香りが感じられる和のテイストが感じられます。

こちらはクランベリージュースやりんご果汁を使った、透明感ある爽やかなカクテル「春水」。ローズマリーのハーブの香りがアクセントを加え、すっきりとした鮮やかさのある味わい。マンダリンホテルのロゴのピンと苺が見た目もかわいい一杯。
4. ディナー - ピッツァバー(インルーム)
ディナーはルームサービスで「ピッツァバー」のメニューをオーダー。ピザを作っている様子を間近で楽しめるピッツァバーは全8席と予約が困難なので、確保できない場合はルームサービスをお勧めします。
※通常のメニューにはありませんが、電話することでオーダー可能とのこと

手前から時計回りに、「トマトと水牛のモッツアレラバジル」、「季節のピッツァドルチェ」、「トリュフの香るマスカルポーネのピッツアーノ」。
ルームサービスでのオーダーでしたが、いずれも出来立ての状態で運んでいただき、温かい状態での提供に満足度も高いです。
おすすめは「トリュフの香るマスカルポーネのピッツアーノ」。四角いピザという印象的な見た目ながら、濃厚なチーズに、香り高いネギ、サクサク感のある生地の組み合わせは絶品です。
5. ブレックファースト - ルームサービス

今回はルームサービスで洋朝食と和朝食をそれぞれオーダー。
最近は胃腸への負担の少ない和朝食が多いですが、洋食のオムレツも捨てがたく、いつも迷ってしまいます。

メインのオムレツは具沢山で硬すぎず柔らかすぎない絶妙な食感。付け合わせのしっとりとしたベーコンとアスパラのバランスも素晴らしく、前回宿泊時と同様の組み合わせでオーダーしてしまいました。

オムレツの色が気になる方も多いのではないでしょうか。
こちらは卵を産む鶏の餌にハーブ等をブレンドし、独自で飼育しているものらしく、マンダリンオリエンタルホテルならではのこだわりが感じられる一品となっています。
フルーツの甘みを凝縮したホームメイドジャムはパンに塗っても、ヨーグルトに入れても上品な味わいに仕上げてくれます。こういったオリジナリティのあるサービスは気分も上がります。ジャムの入った小瓶も可愛らしく、女性人気も高そうです。

和朝食のメインは焼き魚で、塩鮭か白身魚の西京味噌焼きが選択可能。今回は悩んだ挙句に白身魚をチョイスしてみました。
全体としては、素朴でシンプルな内容ながら一品一品の質が高く、年代を問わずに楽しめる内容。ボリュームは他ホテルと比べ抑えられているように感じました。
6. チェックアウト

マンダリンオリエンタル東京に泊まる時はいつも緊急事態宣言が出されており、前回はマンダリンバー、今回はアルコール類が楽しめなかったりと...少々残念なタイミングが続いています。
あらゆる点で紛れもなく国内トップクラスであることは間違いないのですが、レストラン含めてまだまだ楽しみがいのあるホテルであると感じています。
次こそはさらに上位の「オリエンタルスイート」に宿泊し、最大限ホテルステイを楽しんでみたい、そんな思いでこのホテルを後にしました。
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7. マンダリンオリエンタル東京の価格・プラン

今回の客室「マンダリンコーナースイート」については、結論として一休.comのタイムセール利用が最安で宿泊できるかと思います。 大人2名×1泊(朝食付)で、¥72,000程度(税サ込)となります。
※エグゼクティブスイートからマンダリンコーナースイートのアップグレードも経験しているので、そちらを狙ってもよいかもしれません
参考ですが、他予約サイトの価格比較はこのようになっています。
8. (参考) 他ホテルの宿泊記
最後に、EnoHaru’s Hotel Reportsでは「上質な体験をより身近に」をテーマに、国内外ラグジュアリーホテルでの宿泊記や滞在動画を公開しています。気になる方はぜひ他の宿泊記もご覧ください。少しでも滞在の参考になったら嬉しいです。
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