【ホテルのすゝめ】ホテル暮らしのメリット/デメリット・費用感【2021年最新】
都内ラグジュアリーホテルの宿泊記を発信する中で、ホテル暮らしに関するご質問をいただく機会が多くなりましたので、こちらのブログでも取り上げてみたいと思います。
ホテル暮らしが気になっているが、実際どうなのか?
メリットは?デメリットは?
お金はかかるのか?
本記事では、年間365日、5つ星ラグジュアリーホテルのスイートからエコノミークラスのホテルまで幅広く泊まり歩いている管理人EnoHaruが、下記を解説していきます。
実体験を通じたホテル暮らしのメリット/デメリット
生活レベル別の費用感
どんな人におすすめできるのか
目次
1. ホテル暮らしの定義
本記事では、ホテル暮らしを下記のように定義しています。
年間365日、ホテルもしくは旅館に宿泊 ※ホステルは除く
滞在するホテル/旅館のグレードは考慮しない
同一ホテルの短期滞在/長期滞在は問わない
ネットニュース記事の中には、週末のみ高級ホテルにステイしている(普段は実家や自宅)ことを、あたかも”ホテル暮らし”と紹介していたりしますが、全く勝手が異なるので注意が必要です。
2. ホテル暮らしのメリット・デメリット
ホテル暮らしのメリット・デメリットを語る上で、3つの側面があると考えています。
空間的側面:衣食住を行う場所の自由・制約
経済的側面:生活に伴うコスト面の自由・制約
時間的側面:生活する上での時間の自由・制約
本項目では上記3つの観点における、定住(持ち家/賃貸)と比べた際のメリット・デメリットについて、実体験を元にピックアップしていきますが、その前提となる管理人EnoHaruの簡単な属性を記載しておきます。
20代独身・持ち家なし
テレワーク可能な職場環境
ホテル暮らし前は東京都在住
ライフステージや職場環境によって見方も大きく変わってくるかと思うので、一つの視点としてホテル暮らしの参考にしていただけたら嬉しいです!
2-1. 空間的側面
メリット
メリット①:刺激的な毎日を過ごすことができる
テレワークによって自宅にいる時間が増え、代わり映えのしない環境に閉塞感を覚えている方は多いのではないでしょうか?個人的にも、ホテル暮らしを始めた強い要因の一つでした。
ホテルという非日常的な空間に身を置き、飽きたら別の場所に移る、そんな暮らしによって、刺激的な毎日を送ることができます。
現在は複数のホテルを定額で楽しむことができる、「マンスリーホテル」といったサブスクもあるので、そういった生活も身近になってきています。
メリット②:理想の環境を身軽に探し求めることができる
賃貸契約や職場との距離など様々な制約の中で、なんとなく今の住環境に身を置き続けているという方も多いのではないでしょうか?
ホテル暮らしを始めることで、賃貸の退去費用や持ち家、ローンに縛られることなく、自身のライフステージや価値観に応じた理想の住環境を探し求めることができます。
デメリット
デメリット①:多くの物を所有できない
スイートルームを除き、ほとんどのホテルではクローゼットは1つ、ハンガーも多くて4個程度です。複数のホテルを転々とすることを考慮すると、衣類はもちろん、楽器やデスクトップパソコンといった娯楽道具も多く持ち運ぶことができません。
そのため、必要最低限な中でより良い物を厳選する、そんな方に向いているように感じます。
その他、郵便物は私書箱、大きめの荷物はレンタルトランクルーム等、複数のサービスを使い分けることが重要です。
デメリット②:食環境は外部に依存する
一般的なホテルではキッチンがないため、日頃の食事はホテルのルームサービスもしくは、スーパーやコンビニでありものを購入するなど、完全に外部に依存することになってしまいます。
日頃から自炊していた方、料理が趣味の方にとってはデメリットになるかと思います。
一方で、最近ではキッチン付きのホテルも見かけるようになってきました。まだまだ主流ではないものの、今後ホテル暮らしが広まることで、自炊できる安価なホテルも増えてきそうです。
東京都内ですが、キッチン付ホテルの例はこちらになります。
・オークウッドプレミア東京 (東京) 約¥25,000/泊〜
・Eisei Stay (池袋) 約¥12,000/泊〜
・MINN UENO (上野) 約¥9,000/泊〜
2-2. 経済的側面
メリット
メリット①:固定費削減により家計の自由度が増す
家賃や水道高熱、回線・通信(WiFi)費はもちろんのこと、ホテルによっては1日分のクリーニング代を補填してくれるところもあり、固定費が大幅に削減されます。
グレードに応じた宿泊費は個人で自由に選択できるため、自身の経済状況に適した、より納得感のある宿泊費を支払い、削減された固定費分も自由に扱うことが可能です。
※ホテル暮らしのサブスクによっては水道高熱費が別払いのパターンもあるので注意が必要
メリット②:大幅な家計改善も見込める
ホテル暮らしといえば、高級ホテルの定額サービスのイメージが先行し、ハイコストな印象を持たれている方も多いのではないでしょうか?
実際はそんなことはなく、むしろ家計改善になる可能性もあります。
例えば楽天トラベルであれば、東京都内駅近ホテルに7泊で2万円台、しかも朝食付という非常に安価なプランを多く見かけます。
上記だと¥84,000/月と破格。23区内の1K賃貸で9万円前後と考えると、固定費がなくなることや食費の負担がすくなることで、大幅なコスト削減が見込めます。
デメリット
デメリット①:コストのかかる誘惑が多い
ホテル暮らしを始めたことで、手の届く範囲で、美味しそうなルームサービスや気軽に利用できてしまうホテルラウンジ・バーがあり、住環境としてはコストのかかる誘惑が非常に多くなったように感じます。
そのため、求める生活レベルにもよりますが、自分自身の自律がより重要となってきます。
デメリット②:サラリーマンの場合減給の可能性あり
サラリーマンの場合、社宅制度や家賃補助がある会社に勤めている方も多いのではないでしょうか?
会社にもよりますが、ホテル暮らしは賃貸借契約書を提出できないため家賃補助対象外と聞いたこともあるので、実質的な給与減の可能性があります。
2-3. 時間的側面
メリット
メリット①:家事が減り、空き時間を創出できる
こちらも個人的にホテル暮らしを検討した理由の一つ。
部屋のお掃除、ベッドメイキング、ゴミ出し等、一般的な家事は全てプロの方に代行していただけるため、空き時間の確保が容易で、かつ品質も良いです。
1日の生産性はもちろん、空き時間は余暇やリフレッシュにも活用できるため、QOLが上がること間違いなしです。
デメリット
デメリット①:定住にはない、想定外な時間をとられることも
ホテル暮らしで気付いたのですが、定住ではなかった時間が発生します。
例えばベッドメイキング(客室清掃)の時間。長期滞在の場合、3日に1度は客室清掃を求められることが多く、その間は客室が使えないため、自力で仕事場を確保する必要があります。
また、自分のように毎週ホテルを変えている方であれば荷物パッキングの時間が毎週発生します。
いずれも事前の清掃時間申告や、荷物量を減らすことで対応できますが、初めはなかなか手間取ってしまいます。
3. ホテル暮らしの費用感
ホテル暮らしに必要となる宿泊費用について、気になる方も多いのではないでしょうか?
こちらについて3つのグレードに分け、それぞれどういった方におすすめなのか、また必要となる価格感をご紹介していきます。
安くホテル暮らししたい方: 宿泊費〜15万円/月
適度に高級ホテルを楽しみたい方: 宿泊費15〜30万円/月
高級ホテルで暮らしたい方: 宿泊費30万円〜/月
3-1. 安くホテル暮らししたい方(月〜10万前後)
月々の宿泊費を抑えたこちらのプラン、こんな方におすすめです。
ホテル暮らしが自分に向いているのか、短期間で安く試してみたい
賃料の高い地域で暮らしており、生活コストを抑えたい
また、こちらのプランを実現するために抑えたいポイントはこのようになります。
楽天トラベル含む楽天経済圏をフル活用する
都市圏のビジネスホテルを利用する
サブスクは最低限利用する
基本的に、楽天トラベルで長期宿泊プラン(朝食付)を出しているビジネスホテルを中心に宿泊していくことをおすすめします。
ホテル暮らしのサブスクという選択肢もありますが、基本的には朝食無しで、光熱費やホテルの住み替え費用が別途負担となるサービスもあるため、楽天トラベルのセールやポイントを利用する方がお得になります。
東京都内ですが、連泊プランが安く、かつ清潔感のあるおすすめホテルはこちらになります。ぜひご検討ください。
・相鉄フレッサイン日本橋茅場町 ¥20,000〜/7泊
・京王プレッソイン東銀座 ¥25,000〜/7泊
・赤坂グランベルホテル ¥30,000〜/7泊
3-2. 適度に高級ホテルを楽しみたい方(月〜20万前後)
よりグレードアップし高級ホテルの短期滞在も見えてくるこちらのプランは、こんな方におすすめです。
月1〜2程度で高級ホテルを楽しみたい
ホテル暮らしに慣れ、生活グレードを上げたい
また、こちらのプランを楽しむためのポイントは下記になります。
自身の求める生活グレードを見極める
楽天トラベルで定宿を確保しつつ、一休タイムセールを狙う
サブスクのプランをアップグレードする
この価格帯から、ホテル選定の幅が広がり、高級ホテルも視野に入ってきます。
一方で、高級ホテルで長期間宿泊できるほどの金額ではないため、定宿のグレードを上げるのか、定宿は前述のプランから変えずに週末のみグレードを上げるのか、その見極めが重要となってきます。
前者の場合、ホテル暮らし向けのサブスクを利用しつつ、有名ホテルも候補に上がる15万円前後/月〜のプランを狙っていくことをおすすめします。
現状では、下記のようなサービスがあるため、ぜひご検討ください。
様々なホテルを楽しめるサービス
・マンスリーホテル 40,000円/月〜
・Goodroomホテルパス 69,800円/月〜
・HafH(ハフ) 82,000円/月〜
特定のホテルグループ限定したサービス
・アパホテル 泊まり放題 99,000円/月
・MONday PASSPORT 150,000円/月
・三井ガーデンホテル「サブ住む」 150,000円/月〜
また、後者の場合は、3-1項でご説明した楽天トラベルでのビジネスホテルを中心とした長期宿泊プランをベースに、一休のタイムセールでラグジュアリーホテルの短期宿泊を狙うのがおすすめです。
一休のタイムセールは5つ星ラグジュアリーホテルのスイートルームが7万円台になっていたりと、非常におすすめですので、ぜひチェックしてみてください。
3-3. 高級ホテルで暮らしたい方(月25万〜)
高級ホテルの長期滞在が現実的となってくるこちらのプラン、シンプルですが、こんな方におすすめです。
高級ホテル/ラグジュアリーホテルでのホテルライフを最大限楽しみたい
比較的費用を抑え、最大限に楽しむ上でのポイントはこちら。
高級ホテルが所属するホテルグループのサブスクを利用する
特定ホテルグループの上級会員を目指す
一休のタイムセールを利用し、普段とは異なる高級ホテルを利用する
比較的安価に収めようとすると、まず候補に挙がるのは、特定のホテルグループのサブスクかとおもいます。一方で、即完売になったりと確保されている客室数も少ないため、難易度は高めです。
・東京ドームホテル CITYまるごとDOME住む 250,000円/月〜
・帝国ホテル サービスアパートメント 360,000円/月〜
・ホテルニューオータニ 750,000円/月〜
次点でおすすめしたいのが、特定のホテルグループを中心に宿泊することで上級会員を狙いつつ、一休のタイムセールを利用して普段とは異なる高級ホテルに宿泊するというプラン。
自身もハイアットグループの上級会員「グローバリスト」(年間60泊)を狙いつつ、ハイアット以外は一休のタイムセールを中心に予約をしています。
普段は上級会員特典で客室のアップグレードを受けつつ、高級/ラグジュアリーホテルを格安で楽しむことができるので、個人的には最も楽しめる選択肢の一つかなと思います。
4. まとめ
ホテル暮らしのメリットやデメリット、その費用感についてご説明してきましたが、必ずしもハイコストな生活感ではなく現実味のあるプランも可能で、身の回りの制約の少ない年代の方にこそおすすめしたいライフスタイルです。
デメリットはあるものの、自身の求めるグレードに応じたコストで、空間的・経済的・時間的自由を手に入れることができる、そんな素晴らしいライフスタイルだと個人的には感じています。
本記事を通じて、ホテル暮らしの検討に少しでも参考になる箇所があれば幸いです。Instagram(@enoharus.hotel.reports)でもご相談に乗りますので、気軽にコンタクトください!
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