【宿泊記】ヒルトン福岡シーホーク - エグゼクイティブキング

前回の記事ご紹介したグランドハイアット福岡とほぼ同時期、1995年に開業した「ヒルトン福岡 シーホーク」。福岡PayPayドームやビーチに隣接し、全室オーシャンビューという贅沢な眺望を誇るホテルです。

福岡滞在中、当初は宿泊する予定がなかったのですが、海岸沿いで夕日に照らされた外観に感動し、急遽宿泊。
今回はスイートを確保できませんでしたが、エグゼクティブフロアの客室の様子やラウンジのサービスをご紹介していきます。
目次
1. チェックイン
最寄り駅である唐人町駅からタクシーを使いホテルへ。
車寄せとメインエントランスはホテル2階に位置しており、リゾートホテルらしい規模感の大きさに圧倒されます。
※駅から徒歩20分程度かかるので、車のご利用をおすすめします

ホテルに入ると、海岸沿いのホテルらしい波や潮風を思わせるレリーフや海・砂を連想させる色合いに彩られた、リゾート感溢れるエントランスが広がります。

全体的に、いわゆる“高級ホテル”というような格式高さを感じさせず、カジュアルに楽しめる、どちらかと言うとファミリー向け、そんな雰囲気があります。

サービス面に関しては、滞在時は大幅に縮小しており、各種バーの営業はしておらず、エグゼクティブラウンジもブラッセリー&ラウンジ「Seala(シアラ)」でのサービスに代替となっていました。

到着後は開放感溢れるシアラで紅茶や軽食をいただきつつ、チェックインの手続きを進めていただきました。

ヒルトン東京での経験から、ヒルトンのサービスにあまり良いイメージはありませんでしたが、こちらは東京に比べてかなりフレンドリーな対応で好印象でした。

もちろんスタッフさんの個人差は大きいかと思いますが、ヒルトンのサービスというと、非常にあっさりとした、良く言うと等身大、そんな印象が強いです。
2. 客室 - エグゼクティブキング

チェックインを済ませ、客室のある31階へ。
今回はワーケーションでの利用ということもあり、30~33階エグゼクティブフロアに位置する、「エグゼクティブキング(24~31㎡)」をチョイス。

眺望は福岡PayPayドーム側(東側)と福岡タワー側(西側)の2種類がありますが、今回は前者の客室に案内していただきました。

その他ヒルトン福岡では、ホテル先端にジャグジー付のビューバスを備えた「パノラミックスイート(53~55㎡)」など、東京と比べ、安価で豪華な客室を楽しめる点も魅力的です。
2-1. リビング・ベッドルーム

客室エントランスに入ると、素晴らしい眺望を背景にエグゼクティブな客室空間が広がります。

ブラックを基調としたインテリアにビビッドなレッドの色合いが映える、モダンなデザイン。
ツインベッドの客室だとデザインが異なり、よりファミリー向けの温かみあるブラウン・ベージュ系の色合いになっているところも面白いです。

全体的に非常にシンプルな作りをしており、外出の多い日程や、忙しいビジネス利用に向いている印象があります。

スタイリッシュなガラスの天板が特徴的な、エグゼクティブデスク。
見た目は良いのですが、コンセントがデスク中央から遠く、デスクワークには延長ケーブルが必須です。

背景には素晴らしい眺望が広がりますが、日差しでディスプレイが見えなくなってしまうため、手動でカーテンを閉める必要ありと....デスク位置の重要性を改めて感じました。
コーヒーメーカーは高級ホテルでおなじみの「ネスプレッソ」。ホテルによってカートリッジが異なるため、様々な香りや味わいと楽しむことができます。
冷蔵庫内はビールやミネラルウォーター、コーラ、軽食と、シンプルな内容。

その他ハード面に関しては90年代開業ということもあり、気になる箇所も多いです。
例えばベッド脇のスピーカーはBluetoothに対応しておらず、INPUTはイヤホンジャックか、iPod/旧iPhoneに代表される30ピンケーブルのみと、注意が必要です。

バッゲージラックとクローゼットはエントランスに設置されています。
小さめのスーツケースでもギリギリ横に広げることのできない微妙なサイズ感で、せっかく備えてあるのにもったいない気もします...

クローゼットは必ずしも広くはありませんが、長物衣類が収納できる点や、ハンガーの多さは魅力的です。

とはいえ、やはり眺望は素晴らしいものがあります。左手には北九州の山々を背景に広がる海岸、右手には博多の賑わう街並みを望む、非常に贅沢な眺望を誇ります。

朝方には、山々の間から昇る太陽を中央に捉え、雄大な日の出を眺めることができます。
海岸沿いの高層ホテルらしい楽しみがいのある眺望で、東京では見られない、自然溢れる様子は必見。
また、滞在中の天候は非常に良ったため、清々しい空色が海に映り、都市圏とは思えない自然の美しさが感じられました。
こちらは東側のため夕日は見ることができませんが、空が色づく様子は十分に見て取れ、思わず見惚れてしまいます。

海が静まりつつあるころ、博多の灯りがつき始め、大都市らしい煌びやかな夜景が広がります。