【宿泊記】グランドハイアット東京 - グランドエグゼクティブスイート

アートとラグジュアリーが織り成す、国内最先端のロケーション、六本木ヒルズ。今回はその中心に位置するラグジュアリーホテル「グランドハイアット東京」に滞在。
週末にスイートルームを確保し、大事なゲストを招待。彩りある素晴らしいホテルステイを楽しむことができました。
今回紹介するホテルステイの様子はYoutubeでも公開しているので、こちらもぜひご覧ください。
目次
1. チェックイン

六本木ヒルズ、森タワーに位置するグランドハイアット東京は、周辺のアクセスや、商業施設の充実度も抜群。
1時間程度のアーリーチェックインとなりましたが、早速グランドクラブラウンジへ案内いただき、穏やかな時間を過ごしつつ、手続きを進めることができました。

季節に応じた彩り溢れるインテリアも、グランドハイアットの見どころの一つ。
クリスマスが近いこともあり、ロビーフロアは大盛況。こんな中、優先的にチェックインに案内いただける点は、上級会員である「グローバリスト」になってよかったと思えるポイントです。

ロビーフロアは、光沢感ある大理石と、杢の美しい木材、さらには金属感ある素材が調和した、上質感溢れる空間。
「グランドハイアット」ブランドのホテルデザインは、その雰囲気に素材感が上手く溶け込み、落ち着いた、いやらしくないラグジュアリー感が非常に好みです。

ロビー、エレベーターホール前のアート、ジュン カネコ氏の『アンタイトルド ヘッド』。インパクトのあるコンテンポラリーアートに導かれ、非日常的な空間に引き込まれていきます。
トーンダウンされたエレベータ内は、曇りないミラーや、石材のアート群が、喧噪から離れた、非日常的空間を演出。アートはエレベーターごとにいくつかのパターンがあり、こちらも見どころです。
2. 客室 - グランドエグゼクティブスイート

エレベータを降りてすぐ、東京タワーを望む六本木の素晴らしい眺望に迎え入れられます。
15階という高さでありながらこの眺望が楽しめるのは、非常に贅沢なロケーションです。

客室フロアはロビーフロアと異なり、オレンジのハイライトが薄れ、ベージュとダークグレー、ダークブラウンのみで配色されたシックな空間が続きます。

ホテル内のいたるところで丁寧に挨拶いただけるのも、グランドハイアット東京の特徴。
このホテルの接客は、国内ラグジュアリーホテルの中では帝国ホテル東京と並ぶ、トップのしっとり具合だと感じています。

今回は、ホテルで5番目の広さを誇る、グランドエグゼクティブスイート(100㎡)に滞在。
15階の客室にアサインいただきましたが、フロアマップを見る限り、こちらのスイートは角の1部屋のみで、その眺望にも期待が高まります。
2-1. リビングルーム

客室に入ってまず目に入るのは、圧倒的なゆとりを感じさせる贅沢なリビングルーム。
シンプルにベッドルームとバスルームが接続された構造で、ハイアットリージェンシー東京のアンバサダースイートを思わせる、これぞスイートと感じさせる存在感があります。

何よりインパクトがあるのは、中央のソファー。
通常はダイニングテーブルを配し、ソファーはよりコンパクトにまとまっていることが多いですが、こちらは大胆にもリビングの大半を使用している造り。大人数利用での利便性はもちろんのこと、そのリラックス効果も抜群です。

リビングは構造上、インテリアが何も置かれていない、一見無駄のようなスペースがありますが、その余裕ある配置が、客室をより広く、より贅沢な印象を持たせているのかもしません。

窓際には小型のテーブルを備え、簡単な食事やカクテルタイムを過ごす際に便利。
今回はゲストを含め、最大4名での利用となりましたが、それでもなお狭さを感じさせない空間です。
客室は西側に位置するため、サンセットを全面で感じられる、素晴らしい眺望を誇ります。
周囲には高い建物がなく、富士の姿を心行くまで眺めることができる、素晴らしい体験となりました。
遠方には新宿を代表するパークハイアット東京や東京都庁、さらには六本木周辺の様子も感じられ、他ホテルとまた異なる、楽しみがいのある眺望です。

個人的に魅力的に感じたのは、客室全体を見渡せるようエントランス部に配置されたエグゼクティブデスク。
ハイアット系のスイートはデスクの位置が素晴らしいものばかりですが、こちらはさらに眺望も楽しめる仕様でより贅沢に感じられます。
客室を彩る、「Bang & Olufsen」のスタイリッシュなオーディオも魅力の一つ。
デスク脇にはiPadと接続されたタイプ、リビングにはCDに対応したオーディオを備え、ホテルステイをより一層、煌びやかなものにします。
ミニバーはデスクの背後に配されており、使い勝手の良い配置です。
もちろん、コーヒーメーカーのカートリッジやティーパックも充実。
2-2. ベッドルーム

眼下に広がる六本木の街並みや、遠方の富士を眺めることができるベッドルームは、ゆとりある、非常に贅沢な空間。
おなじみのリクライニングチェアや、ベッドボード等にはレザーが施され、細部に至るまで素材へのこだわりを感じさせます。

ベッドルームはリビングと壁一枚を隔てたシンプルな構成。全体を見渡せるためか、面積以上の広さを感じさせます。

クローゼットはベッドルームの壁面に収納され、シームレスで違和感のない造り。奥行きがもう少し欲しい気もしますが、高さはあるためそこまでの不便さは感じません。
また、フィットネスマットや、アイロン道具が準備されている点も魅力です。
2-3. バスルーム

バスルーム全体の構成やデザインは通常フロアの客室と同じ。
穏やかな色合いのライムストーンと、艶の美しい木材、絶妙な照明による演出を合わせた、グランドハイアットらしい様相です。

バスルームの快適さは個人的にラグジュアリーホテル随一。
バスタブは適度な深さと奥行きに絶妙な広さ、そして小物を手元に置いておけるスペースを備えており、シャワーも同室に設けられています。さらに、華美過ぎずも高級感ある内装は抜群のリラックス感があります。

東京都内ラグジュアリーホテルのバスルームというと、ザ・ペニンシュラ東京やマンダリンオリエンタルホテル東京、アンダーズ東京、フォーシーズンズホテル東京大手町等の特長的なものが思い浮かびますが、機能性という点を入れると、こちらも決して劣らずという印象です。

トイレは美しい内装に加え、自動開閉式。ラグジュアリーホテルのスイートでも自動でない客室は多いので、細かいながら嬉しいポイントでもあります。
2-4. アメニティ

客室に用意されているウェルカムアメニティは白ブドウ。その他チョコレートやお煎餅等のスナックも充実しており、クラブラウンジの代わりでもよいのではと思わせるほどのラインナップです。
個人的に、非常に嬉しかったのが、ワインとおつまみのプレゼント。スイート特典なのか、グローバリスト特典なのかは分かりませんが、グランドハイアットへの評価がさらに高くなりました。
ワインは、「Les Hauts de la Gaffeliere Bordeaux Rouge」の2016年。ブラックチェリー主体の華やかな味わいと心地よいタンニンが特長的で、今回のシチュエーションにぴったり。

気になるバスアメニティは、通常客室と共通の、BALMAIN PARIS。ムスクやジャスミンを全面に押し出しながらも、どこかクラシカルな装いも忘れさせない、甘くエレガントな、印象深いフレグランス。

その他ハミガキセット、髭剃りセット、シャワーキャップ、くし等、基本的なグッズは全て取り揃えてあり、梱包もスタイリッシュ。

ドライヤーは話題の「REPRONIZER 4D Plus」。東京都内のラグジュアリーホテルはどこも採用を始めている印象ですが、グランドハイアット東京でも、ついに導入されたようです。
3. グランドクラブラウンジ

クラブフロアもしくはスイート宿泊者のみが利用できるグランド クラブ ラウンジでは、ドリンクサービス(7:00~21:00)とカクテルタイム(17:00~19:00 ※二部制)のサービスがあります。
こちらの記事ではイブニングカクテルのメニューをご紹介。
クリスマスシーズンのロマンティックな雰囲気の中、まずはシャンパンで乾杯。
グランドハイアット東京はサーブのペースが絶妙で、気が付いたら注がれていると感じるほど。ついつい飲み過ぎてしまいますが、そんな贅沢できめ細かなサービスも、このホテルの魅力です。

シャンパンやワインのつまみにはチーズの盛り合わせをチョイス。
グランドハイアット東京のイブニングカクテルはボリューム感あるメニューなので、前菜の頼み過ぎは要注意です。

こちらはイブニングカクテルのプレート。
おつまみからメインまで、和洋を組み合わした、肉料理中心のラインナップで、旨味抜群、食べ応えある内容です。

〆は叉焼がのった炒飯で、ここまで出してくれるクラブラウンジは非常に珍しいです。
一度提供有無を確認いただけるので、満腹具合を鑑みてオーダーしないこともできます。

最後はデザートにケーキやフルーツ等のスイーツが提供されます。
総じて驚くほど充実したメニューで、東京都内のホテル宿泊を検討されている方はぜひ一度は体験してほしい、そう思えるクラブラウンジです。
4. ブレックファースト - ルームサービス
朝食はルームサービスでオーダー。
本来であればグランドクラブラウンジの提供ですが、非常に混雑していたこともあり、無料で客室での提供に代替していただきました。チョイスも制限なく、非常に嬉しいサービスです。

こちらはアメリカンブレックファスト。ジュースにヨーグルト、シリアル、卵料理もしくはパンケーキ、フルーツと、組み合わせの幅も広いメニューです。
中でも、ヨーグルトの代替としてビルヒャーミューズリーがあるのは珍しいように思います。

具材感たっぷりのオムレツに、ボリュームある付け合わせを添えた、メインの卵料理。
味付けの濃厚さはもちろんですが、チェダーチーズと卵の相性は最高で、非常に満足感のある朝食です。
サイドメニューのシリアルは、オールドブランやチョコクリスピー、グラノーラ等、こちらも幅広くチョイス可能。

加えて、今回は楽しみにしていた和朝食のセットもオーダー。
繊細な和食もホテルのこだわりが詰まった一品が多く、最近はどちらも選択して食べ比べすることが多いです。

和朝食のセットは、ジュースにご飯もしくはお粥、焼き魚に小鉢、味噌汁、果物というヘルシーな組み合わせ。
全てが小鉢のようなスタイルで構成された、視覚的にも楽しめるメニューです。

中でもメインの塩鮭が美味。塩味の強いものや、甘味の強いものなど味付け個性が出る鮭ですが、こちらは鮭自体の旨味を押し出したタイプで、ご飯の箸も進みます。
5. チェックアウト

今回の滞在を経て、グランドハイアット東京はハード面、サービス面と総合的に見て、個人的には5つ星ホテルと遜色のないクオリティのホテルだと再認識しました。
滞在の度に期待値を超えてくる素晴らしいホテルなので、次回はさらに上位のスイートもご紹介したい、そんな思いでこのホテルを後にしました。
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6. グランドハイアット東京の価格・プラン
価格については気になる方も多いと思うので、こちらで書き留めておこうと思います。
今回の客室「グランドエグゼクティブスイート」については、ハイアットの会員であれば公式の「STE SUITE UPGRADE」プラン、それ以外であれば一休での予約がおすすめです。
「STE SUITE UPGRADE」プランは時期によって価格が大きく変動しますが、参考として6,000ポイント(約2~4泊分)+¥37,000程度(税サ込)で宿泊できます。