【宿泊記】グランドハイアット福岡 - グランドスイート
日本初の「グランドハイアット」ブランドとして、1996年に開業。音楽ライブや噴水によるパフォーマンスが日々開催される、複合商業施設「キャナルシティ博多」に併設された、福岡を代表とする「グランドハイアット福岡」。
博多は学生時代に観光で来たことがあるのですが、当時は海外からのエグゼクティブな方も多く、その敷居の高さにロビーにすら入れなかった記憶が...
今回はそんなホテルでスイートルームを確保し、クラブラウンジのサービスや福岡観光を楽しみました。
目次
1. チェックイン
ホテルは中洲方面、キャナルシティ博多方面の両方向からアクセス可能。
ライブイベントを眺めつつ、キャナルシティ博多からホテルへ向かってみます。
水盤やライトアップで演出された通路を抜け、ホテルへ。
どことなく特別感を感じさせる演出で、ホテルへの期待も高まります。
ホテルに足を踏み入れると、キャナルシティ博多の活気ある様子とは一変し、落ち着いた、エグゼクティブな雰囲気が漂います。
そんな中、ロビーフロアを中心とし、大人の遊び心をくすぐられる様々なレストランに目を引かれます。
ロビー下には、カクテル「マティーニ」を様々なテイストで提供するバー「マティーニズ」や、美しくライトアップされキャナルシティのライブイベントを直近で楽しめるバーラウンジ「バーフィズ」等々があります。
一つ一つの規模はそこまで大きくはないものの、ホテルステイの間で様々なエンターテインメントを楽しめる、それもグランドハイアット福岡の魅力の一つと感じています。
2. 客室 - グランドスイート
エレベーターを降りると、モダンテイストなフロントとはまた雰囲気が変わり、和模様を中心とした上質感ある空間が続きます。
今回の滞在では、グランドハイアット福岡ならではの客室デザインを楽しみたく、最もスタンダードな「グランドスイート(62㎡)」をチョイス。
その他、プライベートな日本庭園を備える「和室スイート」や、バーカウンターを備える「ディプロマットスイート」等、スイートのバリエーションも豊富で迷ってしまいます。
客室はホテル最上階の12階。眺望は中洲方面(西側)とキャナルシティ博多方面(東側)の2種類ありますが、後者の客室をアサインしていただきました。
2-1. リビングルーム
大型のエグゼクティブデスクを中心としたリビングルームは、グランドハイアットらしい高級感・重厚感ある石材や木材を使い、巧みに演出されています。
一方で、90年代の開業ゆえ、部屋の高さから来る圧迫感や壁面の剥がれ等、少々古さを感じさせる様子も感じられます。
重厚感あるデスクは安定感があり、扱いやすさ・広さも十分。
なお、デスクチェアは床の傷つきやすさを考慮してか脚部にローラーがついておらず、移動が少々面倒です。
ミニバーには、高級ホテルでおなじみ「ネスプレッソ」のコーヒーメーカーを常備。
こだわりのワイングラスはありませんが、カトラリーは基本的なものは揃っています。
眺望に関しては、キャナルシティのライブイベントが見られるかと思いきや、プールのある別フロアが視界を遮り、音響は伝わるものの、全く見えず...
空模様が映える眺望だけに少々残念です。
高層フロアに関しては別の方面、中洲側(西側)の客室の方が、筑紫山地や博多の街並みが見渡せて良いかもしれません。
※写真は中洲方面の別の客室から撮影
2-2. ベッドルーム
ベッドルームはリビングルームと同じく、杢目の美しい木材をあしらった、上質感溢れる印象。
窓から差し込む青空やキャナルシティの様子も映え、リラックス感ある雰囲気に仕上がっています。
テレビは近年のホテルと比べて、やはり小さめ。
全体的な雰囲気や広さは十分良いのですが、ハード面で気になってしまいます。
ベッド脇に配置されたスピーカーはBluetoothに対応。
各種操作系もシンプルで扱いやすいですが、レースの自動開閉に対応していないため、手動で開け閉めを行う必要があります。
ベッドルーム脇に配置されたクローゼットは、小規模ながらウォークインクローゼットとなっています。ハンガーの厚さや数は十分で、普段使いには困らなさそうです。
2-3. バスルーム
客室の中でも特徴的なバスルームは、ラグジュアリーホテルで良く見かけるようなライムストーンではなく、よりダイナミックな印象のある赤茶系の御影石で構成。
洗面台の作りやガラスボウルは非常にシンプルで、重厚感ある空間とのコントラストが美しく、洗練された印象を受けます。
なお、トイレもバスルーム内に仕切なく設置されており、このあたりは好みも分かれそうなところ。個人的には別室だと嬉しかったです。
また、シャワーブースとバスタブは一体となった作り。
ドレッシングスペースとは簡易なガラスドア1枚で仕切られた独特な作りで、バスタブから洗面台付近に手が届く取り回しやすさが魅力的に感じます。
<バスタブ、別の角度>
バスタブは他高級ホテルでも見かける標準的なタイプで、深さや広さは十分。
また、周囲に物を置くことができるスペースがあるため、使い勝手も良いです。
2-4. アメニティ
気になるバスアメニティは、ロンドンのオーガニックコスメブランド「REN」。
グレープフルーツや、ほのかにピオニーを感じる、清涼感・清潔感溢れる香り。
その他アメニティについても基本的なものは全て揃っています。もちろん、基礎化粧品やヘアアイロンといったものも追加でオーダー可能です。
なお、ドライヤーは噂の「REPRONIZER 4D Plus」を採用。こちらも嬉しいポイントで、気分も上がります。
3. ランチ&アフタヌーンティー - ザ マーケット エフ
ランチとアフタヌーンティーは、ロビー階のオールデイダイニング「ザ マーケット エフ」にて頂きました。
その名の通り、マーケットのような活気ある様子と、グランドハイアットらしい落ち着き感が絶妙に調和した店内。
どことなく、ハイアットリージェンシー東京の「カフェ」にも似ており、居心地が良い空間です。
ランチは、セミビュッフェスタイル。メインを選択し、その他前菜やデザートは店内中央のカウンターから自分で取り分けるスタイルとなっています。
メインは糸島産チーズとポルチーニのフィットチーネパスタを選択。
パスタの弾力もあり、ポルチーニの香りが食欲をそそります。
当日は糸島へのドライブを終えた後の利用だったので、美味しさは倍増。
前菜やデザートもハイレベルで、満足度の高いランチタイムでした。
また、今回はスイートの宿泊のため、ティータイムにはクラブラウンジの代替サービスがありました。
クラブラウンジとしての利用者は、店内奥の特別感あるソファー席に案内される様子で、通常の利用より、ゆったりとした優雅な時間を過ごすことができました。
アフタヌーンティーのメニューは濃厚なチョコレートムースに抹茶シフォン、フルーツゼリーとバランスの良いプレート。
全体的に控えめな量なので、夕食前にも楽しめそうです。
4. カクテルタイム - バー フィズ
サービス縮小につき、クラブラウンジのカクテルタイムは「BAR FIZZ」でのサービスに変更となっています。クラブラウンジサービスの再開が待ち遠しい今日この頃...
エントランスのあるフロアから吹き抜けで構成された空間は、店内全体がLEDでライトアップされ、非常に華やかな1シーンを演出。
目の前でキャナルシティの噴水ショーが楽しめ、エンターテインメント性も抜群。
シックなグランドハイアット東京のバー「オークドア」とは大きく異なる印象で、楽しみがいがあります。
メニューは、フレッシュ野菜のスティックや手毬寿司など、彩り鮮やかな軽食類が用意されており、満足度の高い内容。
ビュッフェスタイルですが、すべて小皿に用意されており、かつ手袋もあるため安心して楽しむことができます。
なんといっても、ドリンクの充実ぶりには驚かされました。シャンパンや赤ワイン、白ワインに加え、キールロワイヤルやキティ、オペレーターなどの簡単なカクテル、ウィスキーやブランデー(レミーマルタンV.S.O.P等)の提供もあり、グランドハイアット東京に劣らぬ豪華なメニューです。
5. ブレックファースト - ザ マーケット エフ
朝食はランチやアフタヌーンティーと同様、「ザ マーケット エフ」にて。
朝食はセミビュッフェスタイル。メインの卵料理をオーダーし、それ以外の前菜やドリンク類がブュッフェスタイルでの提供です。
メインはスクランブルエッグとオムレツをチョイス。どちらも卵の半熟具合が絶妙で素材を活かしたシンプルで優しい味わい。
ビュッフェ台には、サラダやパン、軽食類が並び非常に充実しています。
九州産野菜のキッシュや明太バゲットなど、九州の食材をうまく組み込んだ内容に気分も上がります。
6. チェックアウト
今回の滞在を通じ、ホテル全体として多少の古さは感じさせるものの、”グランドハイアット”の名に恥じぬ雰囲気とラウンジサービスをもつホテルであると実感しました。
クラブラウンジ等、サービスを縮小しているタイミングでの宿泊となってしまったため、次回こそはフルサービスで楽しみたい、そんな思いでこのホテルを後にしました。
【PR】ホテルマニアおすすめクレカのご紹介
高級ホテルをより楽しむためのクレジットカードをご紹介。筆者は高級ホテルに365日宿泊し、アメプラ、ダイナースプレミアムを保有していた経験がありますが、中でも「ラグジュアリーカード」は高級ホテルマニアとって非常にお勧めできるクレジットカードです。
人と被らない高級金属製カード
ホテル上級会員と同等のグローバルホテル優待
旅行がさらに快適になるトラベルサービス
高いポイント還元率・幅広い利用先
優秀なコンシェルジュサービス など
ラグジュアリーカードについては以下の記事で詳細を解説しています。当サイトからのご招待キャンペーンもありますので、クレカに迷われている方や、高級ホテル愛好家の皆様の参考になれば嬉しいです。
7. グランドハイアット福岡の価格・プラン
価格については気になる方も多いと思うので、こちらで書き留めておこうと思います。
今回の客室「グランドスイート」については、結論として一休.comのタイムセール利用が最安、直近では25周年記念プランでさらに格安で宿泊できるかと思います。
大人2名×1泊(朝食付)で、¥67,000程度(税サ込)となります。
参考ですが、他予約サイトの価格比較はこのようになっています。
8. (参考) 他ホテルの宿泊記
最後に、EnoHaru’s Hotel Reportsでは「上質な体験をより身近に」をテーマに、国内外ラグジュアリーホテルでの宿泊記や滞在動画を公開しています。気になる方はぜひ他の宿泊記もご覧ください。少しでも滞在の参考になったら嬉しいです。
Comments