【宿泊記】セルリアンタワー東急ホテル - コーナースイート

開業20周年を迎えながらも色褪せず、今でも目覚ましい発展を続ける渋谷において、その景観を代表するものの一つ、「セルリアンタワー東急ホテル」。日頃利用しない渋谷だけに、気になっていたホテルでもあります。
今回もホテル独自のこだわりを楽しむべくスイートルームを確保し、こちらのホテルにお邪魔しました。
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目次
1. チェックイン

ホテルに入ると、トーンダウンした照明に照らされ、落ち着きと開放感溢れるエントランスホールに目を奪われます。どこかウェスティン東京を連想させるロビーデザインに、背景の緑が映える、シンプル&リラックス感ある空間が広がります。

渋谷という土地柄故か、決して格式高さを感じさせない、カジュアルで親しみやすい雰囲気。これまで宿泊してきたラグジュアリーホテルとまた違った様子に興味をひかれます。

ホテル到着後はエグゼクティブラウンジでのチェックインに案内いただきました。
緊急宣言下のためラウンジでのアルコール提供はなく、泣く泣くノンアルコールスパークリングワイン”Duc de Montage”で乾杯。

利用客は決して多くはありませんが、客層はカップルから家族まで、年齢も非常に幅広く、どんな方にとっても親しみやすいホテルであることが見て取れます。

サービス面での印象は、総じてフレンドリーで心温まるサービスながらも、決してそのサービス・おもてなしを押し出さない、そんな印象を持ちました。いわゆるきめ細かいフルサービスではないものの、その適度なカジュアルさがセルリアンらしさを作り出している気もします。
2. 客室 - コーナースイート

チェックインを済ませ、客室のある36階へ。プライベートというよりか、仕事目的といった方がしっくりくる、そんな落ち着きと気品ある佇まいの中、客室へ。

今回は36階エグゼクティブロアに位置するコーナースイート(85~88㎡)に滞在。
フロアマップによると、コーナースイートは1フロア2部屋のみ。渋谷駅を眼下に、北の新宿から西の世田谷区までを一望できる客室にアサインしていただきました。
2−1. リビングルーム

スイートルームは、オーセンティックバーを連想させる落ち着いた照明に照らされた、エグゼクティブ感漂う空間。ブラウンやグレーといったダークトーンを基調としながらも、パープルやボルドー色のインテリアが魅惑的な印象を与えます。

シックな雰囲気だからこそ、渋谷の夜景が美しく映えるのも魅力的。
スイートルームはリニューアルされたばかりとのことで、各種インパネ、クーラーといった設備の充実具合はもちろんのこと、客室全体も雰囲気良く仕上げられているように感じます。

客室の魅力は沢山ありますが、カクテルタイムを彩るインテリアの数々もその一つ。
リビングルームにはバーカウンターのようなテーブルが用意されており、さながら高層階に位置するホテルバーのよう。
グラス等のカトラリーも充実。ミニバーはリビング・ベッドルームどちらにも用意されており、Sghrのワイングラスを中心に、様々なシーンやお酒に合わせて楽しむことができます。

クラブラウンジでのアルコールが提供されていないこともあり、クーラーの中のドリンクは全て無料とのこと。ワインがないのは残念ですが、ビールやペリエ、その他エナジードリンク等が10本以上用意されています。
部屋飲みが主体となっている今だからこそ、その魅力が光る客室であると思います。
各所に配置された、大型クーラー付きのミニバーや、コンセント・HDMIポート、そしてゴミ箱等、細部まで使い勝手の良さへのこだわりが感じられますが、WiFiが不安定かつ速度も遅いのが気になるところ...特にリビングルームでは顕著です。おそらく無線LANルータの貸し出しで対応できるかと思いますが、リモートワーク時は注意が必要です。

高層ビルの少ない渋谷だからこそ、その夜景も唯一無二の素晴らしさがあります。
渋谷スクランブルスクエアを筆頭とする近未来的な建物を背景に、各所のサイネージに映るポップな広告や新旧が織りなす街並みからは、どこか"New Retro"な雰囲気を感じます。

多種多様のセンセーショナルな文化が混在する、そんなエネルギッシュな渋谷の夜景を眺めることができるのは、セルリアンタワー東急ホテルならではの体験と言えます。

朝方には、夜間見えなかった東京のスカイラインも、より鮮明に。
MIYASHITA PARKや代々木公園手前の新国立競技場、遠方には新宿の時計塔やコクーンタワー、パークハイアット東京と、近年の東京を象徴とする建築物を一望できます。

西側には地平線まで広がる世田谷の住宅街が続き、長いこと湾岸エリアに在住していた身としては非常に新鮮で、楽しみがいのある眺望でした。
今回は36階の客室でしたが、同程度の階層のホテルといえば、プリンスギャラリー東京紀尾井町やマンダリンオリエンタル東京、フォーシーズンズホテル東京大手町、東京エディション虎ノ門等々...どれもその土地に馴染んだ”テーマ”を感じさせる眺望で、優劣つけがたいところがあります。
2−2. ベッドルーム
ベッドルームは華美な装飾を廃し、上品な和のテイストで構成されています。リビングルーム以上に落ち着き溢れる、素晴らしい雰囲気に。

サイドソファーやテーブルも配置されており、客室全体を通して、非常に居心地の良い空間に仕上がっているように感じます。

ベッドルームからはリビングルームの夜景に加え、世田谷方面の街並みを見渡すことができます。高層ビルが立ち並ぶ夜景では見られない、魅力ある眺望です。
朝方には、遠くの新宿の街並みを中央に捉え、周囲の緑とともに、よりリラックス感ある印象が強くなります。
ベッド脇のユーティリティも他ホテル以上に充実している印象。
特にライトニング対応のケーブル×2が両サイドに配置されている点は好印象。
Bluetoothスピーカーは、同じみBOSE SoundLink Mini。

設備に関しては、リビングルームとベッドルームの間にクローゼット、バッゲージラック、エントランスを備えており、各部屋からのアクセスも抜群。
クローゼットはシンプルながらも、ハンガーの数や広さ等、基本的なポイントは抑えられているように感じます。