【宿泊記】ATAMI せかいえ - オーシャンビュースーペリア
全室に露天風呂付のバルコニーを備え、熱海の旅館の中でもトップクラスの評価を誇る温泉旅館、ATAMI せかいえ。
滞在した印象は、まさに"エグゼクティブのための高級旅館"。そんな素晴らしいサービスに支えられた至高の空間に、大満足の熱海ステイとなりました。
なお、本記事でご紹介するホテルステイの様子はYoutubeでも公開しているので、こちらもぜひご覧ください。
目次
1. ホテル概要
高級旅館ブランド「ふふ」や、箱根の翠松園、熱海の海峯楼など数々の旅館を手がけてきたカトープレジャーグループ(KPG)によるプロデュースのもと、熱海伊豆山に開業。
せかいえ棟、月の道棟の二つの宿泊棟と、日本料理、鉄板焼きといったダイニングに加え、温泉やラウンジ、テラス、サロンを備えたリゾート旅館です。
・所在地: 〒413-0002 静岡県熱海市伊豆山269-1
・アクセス: 熱海駅から徒歩約15分(熱海駅から無料送迎有り)、東京から車で2時間程度
・連絡先: 0570-0117-22
・公式サイト: LINK
2. チェックイン
最寄りの熱海駅まで、東京駅から電車で約1時間。駅からタクシーを拾い、ホテルへ向かいます。
入り組んだ道中を抜けた先に、一見旅館とはわからないような外観の建物があります。せかいえは全室25部屋と非常に少ない設計で、その隠れ家的雰囲気がたまりません。
エントランスに到着すると、ドアマンの方が即座に運賃を立て替えていただき、到着からチェックインまでの手際の良さと、そのおもてなしに感動してしまいました。
特に請求も発生せず、帰りのタクシーも事前に支払いが完了しているという素晴らしいサービス。ぜひ東京のホテルでも導入してほしいです。
太平洋を一望できる、贅沢なロビー。
旅館というと眺望には期待できないことが多いですが、ATAMI せかいえは全室オーシャンビューという点も魅力のひとつ。さらには東向きのため、雄大な日の出の様子を全身で感じることができます。
ロビーで柚子のウェルカムドリンクを頂きつつ、チェックイン。
チェックインカウンターに並ぶことなくラウンジでくつろぎながら手続きできるスタイルで、スモールラグジュアリーならではの魅力溢れるおもてなしです。
客室に案内いただくまで多少の余裕があったので、館内を散策。
ロビーフロアにはショップもあり、ホテルアメニティやダイニングでも使われている調味料、伊豆の銘品など、眺めているだけでも楽しいラインナップ。
せかいえが誇る絶景スポット、「オープンエア 紺碧テラス」へ。
最上階に位置し、夜間はラウンジバーとしても利用できる癒しの空間です。
広大な太平洋を高台から望む、熱海のホテルの中ででも屈指の眺望。
周囲には眺望を遮る建物もなく、心地よい鳥のさえずりも聞こえ、心安らぐひと時を満喫できます。
テラスには大型のソファ席や寝転ぶことができるような座席も備えており、気の向くままにその眺望を楽しめます。また、コーヒーメーカーや紅茶、ドリンク類も備えているため、滞在中は様々なシーンでの利用も期待できます。
紺碧テラスで時間を過ごし、客室へ向かいます。
今回宿泊したのは、せかいえ棟2~3階の「オーシャンビュースーペリア」。ATAMIせかいえは客室タイプは少ないものの、全室オーシャンビュー、さらには露天風呂を完備している点が魅力です。
客室カテゴリ | 客室タイプ | 広さ |
---|---|---|
せかいえ棟 | オーシャンビュースイート | 78㎡ |
| オーシャンビュースーペリア | 48㎡ |
せかいえ 月の道棟 | オーシャンビューペントハウス月の道 | 147㎡ |
| オーシャンビューペントハウス雲の波 | 123㎡ |
| オーシャンビュースイート月の道 | 78㎡ |
| オーシャンビュープレミアム月の道 | 58㎡ |
3. 客室 - オーシャンビュースーペリア
照明を落とした客室フロアは、旅館とは思えない大人な雰囲気。
客室数が非常に少なく、かつゲストの年齢層も高めなため、その落ち着いた様子に居心地の良さを覚えます。
3-1. リビング・ベッドルーム
玄関には上り口が設けられ、室内で靴を脱ぐことができるスタイル。客室にはスリッパや足袋も用意されており、日本旅館らしい居心地の良さを感じさせます。
CULTIのリードディフューザーの香りに誘われ、室内へ。生い茂る木々や薄っすらとしたフルーツの香りを感じさせ、穏やかな客室の雰囲気にぴったり。
リビングはツインベッドに大型のデスク、ソファーエリアを配した使い勝手の良いつくり。雰囲気に関しても、全体的にトーンダウンした石材の壁面や間接照明、木材のインテリアが、他の高級旅館とは異なる"エグゼクティブなラグジュアリー感"を演出しています。
著名な経営コンサルタント 大前研一氏がプロデュースした旅館ということもあり、デスク回りも、せかいえならではのこだわりを感じさせます。
デスクの目の前がオーシャンビューなのはもちろんのこと、PCでの作業に最適な奥行きと広さ、邪魔にならないインテリア、デスク内に収納された4つのコンセントなど、ワーケーションにおいても快適な環境に大満足です。
ミニバーにはネスプレッソのコーヒーメーカーを備えていますが、他ホテルにはない大容量カートリッジである点も魅力。カートリッジひとつで大型マグカップになみなみと注がれるため、通常のマグカップだと溢れてしまうので要注意。
冷蔵庫には無料のビールやジュース、ペリエ、お茶などが用意されています。
ビール用のタンブラーがすでに冷蔵庫内で冷やされているのもポイントで、細かなおもてなしを感じさあせます。
こちらは一休ダイアモンド会員特典のウイスキーミニチュアボトル。今回はグレンリベットとメーカーズマークを選択しましたが、他にもバーボンを中心に3〜4種類はあり、楽しみがいのある特典です。
室内には、旅館ならではの館内用手提げ袋も用意されています。
せかいえ棟の温泉やレストランなど、館内では移動も多いため、非常に重宝する嬉しいアメニティです。
3-2. バスルーム
バスルーム全体がバルコニーと接続したつくりとなっており、ドレッシングエリア、シャワーブース、露天風呂へと続きます。
室内は自然を感じさせる石造りの壁面に囲まれ、高級感だけでなく高揚感も感じさせます。
スキンケアグッズはLEAF&BOTANICSのオリーブシリーズで、ふんわりとしたラベンダーやオリーブの心地よい香りが特徴的。
ボトルタイプなので持ち帰りNG(?)かと思い、館内で楽しむのみとなりましたが、館内やオンラインショップでの販売もあるため、気になる方はチェックしてみてください。
シャワーブースは程よい広さがあり、露天風呂へのアクセスも良いです。
バスアメニティはスキンケアと同じくLEAF&BOTANICSのボトルタイプで、こちらは仄かなゼラニウムも感じさせる、決して温泉でのひとときを邪魔をさせない穏やかな香り。
3-3. バルコニー・露天風呂
せかいえの魅力の一つであるバルコニー。源泉かけ流しの露天風呂にリクライニングチェアを備え、さらにはオーシャンビューという贅沢な空間です。
露天風呂には常に源泉が流れており、温度もちょうど良い印象です。もちろん、冷水と熱水の追加や、湯かき棒で調整もできます。
また、浴槽内部には段差があり半身浴も可能。強いて言えば、足湯をするための高めの台座があると良かったかもしれません。
こちらは露天風呂からの眺め。
バルコニーの正面は決して眺望を邪魔しない透明なパネルで、かつ左右の客室が全く見えないように配慮されています。温泉の正面一部分のみパネルが外されており、直接自然を眺めることができる点も粋なこだわりです。
周囲はうぐいすのさえずりと、温泉の水の音のみが聞こえる、癒しの景観。
ATAMIせかいえは高台に位置しており、かつ全室東向きという素晴らしいロケーションのため、熱海で日の出を望む貴重な体験を存分に楽しむことができます。
4. 夕食 - 日本食 つくし
夕食は、せかいえ棟ロビーフロアに位置する「つくし」にて懐石料理を楽しみました。営業時間は18時~20時半、滞在中は二部制でしたが、前半の方が人も少なくオーダーも早いため、おすすめです。
店内はロビーと同じくオーシャンビューの穏やかで居心地の良い空間。窓側の座席と奥座席の2種類ありますが、前者は人気のため、夕食朝食ともに早めの利用が望ましいです。
献立は毎月変わり季節のメニューが提供されますが、こちらでは滞在時のメニューをご紹介。
先付:鴨鍬焼き 等
お椀:薄葛仕立て 等
造り:本鮪、地鰺、真鶴産煽り鳥賊
組肴:鰆黄金焼き、ベーコンと新じゃがのスープ煮、花山葵と赤蒟蒻の浸し、針海苔、鯛桜花葉〆握り寿司、桜かすてら、赤貝ぬた、分葱、旨酢ジュレ、河豚煮凝り、胡麻クリーム、菜の花の天麩羅
強肴:黒毛和牛小鍋
食事:白魚天ばら釜炊きご飯 等
留椀:合わせ味噌仕立て
水菓子:木苺ムース 等
甘味:かりんとう饅頭
まずは静岡産の日本酒をいくつか利き酒で用意していただきました。
せかいえは珍しい日本酒はもちろん、ワインも幅広く取り揃えている印象です。
先付けには、旬のたけのこや新玉ねぎ、鴨肉など、素材本来の味わいが楽しめる品々。野菜には、せかいえオリジナルの柚子胡麻味噌と合わせても楽しめます。
本まぐろを中心としたお造りは、新鮮さはもちろんのこと、さりげない一品が魅力。
まぐろの上にのせられた、"ゼリー状のだし醤油"は非常に味わい深く、刺身と一緒に楽しんでも良し、そのまま味わっても良し。
美しく彩られた小鉢や籠に盛り付けられた組肴。豪華な見た目でありながら、いずれも作りこまれた繊細な味わいの品々が並び、日本酒も進みます。
強肴の黒毛和牛の小鍋も、牛独特の旨味と芹やとろろの細かな香りが見事に調和しており、それらが提供されるたび、新しい体験に心躍ります。
食事は赤だしの味噌汁に、若ごぼうの仄かな香りが心地よい釜炊きご飯。
ご飯は大きめのおひつで提供され、2人では十分すぎる程の量があります。
デザートはかりんとう饅頭に加え、イチゴや黒豆、きなこのアイスが並びます。
全体を通して、最後まで上品な口当たりのメニューの数々で、旅館らしい素晴らしいひと時を楽しむことができました。
5. 朝食
朝食も夕食と同様の「つくし」にて。
8時~10時までの営業ですが、店内は夕食時と比べて利用客も多い印象で、少々混みがち。特に遅い時間帯はロビーフロアでの待ち時間が発生するので、要注意です。
野菜の盛り合わせは、せかいえオリジナルのドレッシングをあわせて食べるのはもちろん、提供される小鍋と合わせるという2通りの楽しみ方ができます。
小鍋はカツオと鶏ガラ出汁で味付けされ、湯葉や豆腐も入った贅沢な内容で、野菜との相性も抜群。
小鉢は鯖や出汁巻き卵、がんもの煮物、まぐろ納豆、なす田舎煮、お浸しなど。
一つ一つの食器も素敵なチョイスで、控えめながらも上質な和朝食です。
デザートは一口サイズにカットされたグレープフルーツやパイナップルにキウイ。
食後には帰りの交通手段の確認をしていただき、スムーズにタクシーを手配いただけます。今回は館内や熱海周辺を1時間程度観光してからの配車となりましたが、柔軟に対応いただけたのも印象的でした。
6. チェックアウト
今回の滞在を通し、他の旅館にはない、ロケーションやハード面での素晴らしさはもちろんのこと、それを支えるサービス面に感動を覚えました。限りなくマイナス点の少ない、そしてきめ細やかなサービスは5つ星ホテルのようで、安心感が違います。
次回は月の道棟もご紹介したい、そんな気持ちでこのホテルを後にしました。
7. ATAMIせかいえの価格・プラン
今回の客室「オーシャンビュースーペリア」については、一休.com利用が最安で、大人2名×1泊の朝食込みで¥64,000〜(税サ込)、夕朝食込みで¥80,000〜となります。
また、一休ダイヤモンド会員であればウィスキーミニチュアボトルやシャンパンボトルのサービスなど、リゾート旅館ならではの魅力的な特典があります。
参考ですが、他予約サイトの価格比較はこのようになっています。
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ラグジュアリーカードについては以下の記事で詳細を解説しています。当サイトからのご招待キャンペーンもありますので、クレカに迷われている方や、高級ホテル愛好家の皆様の参考になれば嬉しいです。
8. (参考) 他ホテルの宿泊記
最後に、EnoHaru’s Hotel Reportsでは「上質な体験をより身近に」をテーマに、国内外ラグジュアリーホテルでの宿泊記や滞在動画を公開しています。気になる方はぜひ他の宿泊記もご覧ください。少しでも滞在の参考になったら嬉しいです。
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