【宿泊記】THE THOUSAND KYOTO - ガーデン・スイート

最終更新: 2023年8月16日

京都駅すぐ近くに位置し、そのハイセンスなデザインで話題の高級ホテル、ザ・サウザンドキョウト。

今回はテラスに庭園を備えたスイートルームを予約しましたが、期待以上の客室で素晴らしい京都ステイとなりました。


目次

1. ホテル概要

2. チェックイン

3. 客室 - ガーデン・スイート

 3-1. リビング

 3-2. テラス

 3-3. ベッドルーム

 3-4. バスルーム

 3-5. アメニティ

4. 朝食 - KIZAHASHI

5. THE THOUSAND KYOTOのレストラン

6. チェックアウト

7. THE THOUSAND KYOTOの価格・プラン

8. (参考) 他ホテルの宿泊記


1. ホテル概要

THE THOUSAND KYOTO(ザ・サウザンド キョウト)は京阪グループのフラッグシップホテルとして2019年に開業。グッドデザイン賞や京都デザイン賞を受賞するなど、そのデザイン性が魅力的なホテルで、館内にはレストラン、入浴施設、フィットネス、チャペル、宴会場を備えています。

・所在地: 〒600-8216 京都府京都市下京区東塩小路町 570番

・アクセス: 京都駅中央口から徒歩2分

・連絡先: 075-354-1000

・公式サイト: LINK


2. チェックイン

ホテルは京都駅前 中央口を出て右手すぐの位置にあります。県内外どちらからも非常にアクセスが良く、京都各地へのシャトルバスも運行しているため京都観光の拠点として最高のロケーションにあります。

ホテルの入り口は、同系列のホテル「京都センチュリーホテル」に隣接。

落ち着いた色合いやライトアップに演出されながらも、館内の緑が透けて見え、どこか幻想的な雰囲気を感じさせます。

ガラス越しの坪庭に癒されつつ館内へ。

ザ・サウザンドキョウトの館内では随所に自然が感じられ、客室もプレミアタイプ以上では緑豊かなテラスを備えているのもこのホテルの特徴です。

先にあるのは、京都にある神社の鳥居を連想させるような神秘的なトンネル。奥に進むにつれ、非日常へ向かっている感じがたまらないです。ザ・サウザンドキョウトは2019年にグッドデザイン賞を受賞するなど、そのデザイン性も魅力の一つです。

トンネルを抜けると、「∞」の形にゆらめくアート『wind_form』がお出迎え。ザ・サウザンドキョウトでは様々な素材や技法で表現されたアートがあちこちに展示されており、まるで美術館のよう。館内を散策しているだけで飽きることはありません。

ロビーフロアにある20メートル以上の吹き抜けと、ホテルのシンボルとも言える大階段は圧巻。

一見、都会的なスタイリッシュさを感じさせながらも、京都の町屋を思わせる温もりに、寺院のような神秘さも感じられる上質な空間です。

そんな素晴らしい空間に魅了されながら、チェックイン。

サービス面に関しては非常にスピーディーかつスマートに対応いただける印象で、手厚過ぎずカジュアル過ぎず、若干ビジネスライクな適度な距離感が嬉しいです。

チェックインを終え、客室のある7階へ向かいます。

今回宿泊するのは、おすすめの客室「ガーデン・スイート」。ザ・サウザンドキョウトはいずれのスイートもリーズナブルな価格帯で魅力的ですが、こちらの客室は他ホテルでも珍しい、客室と同等サイズの庭園付きテラスを備えています。

3. 客室 - ガーデン・スイート

降り立つ客室フロアは、スタイリッシュさの中にと墨書のような和の質感を感じさせるデザイン。

一方、最近の高級ホテルにしては天井が低いため、少々圧迫感を感じる人もいるかもしれません。

今回は7階奥に位置する角部屋にアサインいただきました。スイートは計7種類ありますが、ガーデン・スイートはテラスの構造上、客室数が少ないように思います。


3-1. リビング

客室に入ると、緑溢れる庭園を背景に、グレーやダークブラウンを基調としたモダン&シックな空間が広がります。ガーデン・スイートを象徴するテラスは想像以上に広く、他ラグジュアリーホテルでもなかなかに見かけない開放感を誇ります。

室内は一見シンプルに見えますが、インテリアはどれも素晴らしい質感です。自然の風合いを残したチェアやデスクに壁面、石材を思わせるようなラグマットが合わさり、まるで庭園と地続きとなっているかのような不思議な感覚があります。

「パーソナルコンフォート」をコンセプトにした客室には、滞在を快適にする様々な小道具があり、こちらのメモセットもその一つ。

室内のあらゆる操作やチャット機能も備えるタブレットをはじめとしてデジタルでも先進的な印象がありますが、こういった"手書き"のツールも手を抜いていません。

常備されているカトラリーの美しさも魅力的です。客室のカラーに沿ったグレートーンの湯飲みやお皿はどれも素敵なものばかり。さらにはワイングラスも複数種類が収納されており、テラスでの部屋飲みも捗る嬉しいポイントです。


3-2. テラス

今回の客室を象徴する庭園付きテラス。

その広さや植栽の多さは国内ラグジュアリーホテルの中でも珍しく、季節感を存分に楽しむことのできる素晴らしい環境です。

屋根のあるエリアとそうでないテラスエリアに分かれており、前者では雨の日でも外でゆったりと過ごすことができるのも魅力的。リビングから段差がないためアクセスも容易で、不便さを感じさせません。

続く先は、周辺を緑に囲まれたテラスエリア。その広さは想像以上で、ご家族連れであれば楽しめること間違いなしの客室です。プライバシー面に関しても、真上にペントハウスがあるものの周辺の客室からはほとんど見えない、安心のつくりになっています。

撮影日は残念ながら雨でしたが、天気の良い日であれば4人程度でのパーティー用途やアニバーサリーとしても十分利用できます。京都駅にも近いため、周辺の駅ビルでワインや食べ物を調達して、テラスで楽しむ、そんな非日常的な体験をかなえることのできる素敵な空間です。


3-3. ベッドルーム

ベッドルームには仕切りもなく、リビングとバスルームに接続された開放感あるつくり。マットレスはホテルオリジナル、ベッドは有名な「サータ」を採用しており、寝心地も抜群です。

ベッド脇のクローゼットは少々小さく、バスルームから離れているのはマイナスポイント。固定型のバッゲージラックがあるのは嬉しいところですが、短期宿泊用のスーツケースを広げるのにぎりぎりのサイズ感のため、注意が必要です。

ブランドカラーのスリッパはTHE THOUSAND KYOTO特注のデザインで、こだわりの一つ。ふかふかなスリッパや寝具の肌触りも魅力的で、ホテルステイをより快適なものにしてくれます。


3-4. バスルーム

ドレッシングルームはシンプルで清潔感溢れる空間。シンクは2台あり、タオルの用意も多いものの、シンクの浅さやタオルをかける場所がなかったりと、少々使い勝手が気になるところもありました。

高級感あるバスタブはゆったりとしたつくりで、曲線のデザインはフィット感が素晴らしかったです。シャワーも水量調整幅があり、不便さを感じさせませんでした。

ちなみに「テラス・スイート」には檜風呂もあるため、できればこちらのスイートにも導入いただきたかったところです。


3-5. アメニティ

アメニティに関しては要注意。以下のアメニティは客室に設置されておらず、フロントでの購入が必要となります。そのため、駅前で事前に購入しておく、もしくは持ち込むことをおすすめします。

  • 歯ブラシ&歯磨き粉

  • 髭剃り

  • ブラシ

  • シャワーキャップ

  • くし

  • 綿棒

  • コットン

気になるバスアメニティは、「∞」のブランドロゴが印象的なホテルオリジナルアメニティ。生い茂る木々を思わせる清涼感ある香りが特徴的ですが、決して強すぎず、万人受けするアメニティです。

また、ホテル公式サイトで販売(税込1,650円)されており、気軽に調達できるのも魅力的です。

ポーチに入れられたドライヤーもこだわりのチョイスで、シャープのプラズマクラスタースカルプエステドライヤーを採用。客室にあうスタイリッシュなデザインです。

4. 朝食 - KIZAHASHI

THE THOUSAND KYOTOはこだわり溢れる朝食も魅力。

洋食和食それぞれが異なるレストランで提供され、洋食はイタリアン SCALAE、和食は日本料理 KIZAHASHIにて頂くことができます。

  • アメリカンブレックファースト(洋食):4,724円

  • サウザンドブレックファースト(洋食):3,232円

  • 和朝食:4,724円

奥に進むと、周囲を庭園に囲まれたカウンター席に案内頂きました。木漏れ日が差し込む穏やかな店内で、こだわり溢れる和朝食とともに心安らぐ朝のひと時を過ごすことができました。

まず頂いたのは、旬の野菜を使った前菜に、こだわりの迎えだし汁。だし汁の鰹と昆布の仄かな香りに包まれる、なんとも上品な演出です。

つづいて、小鉢に湯豆腐、焼き魚、だし巻き卵、炊き立てご飯、フルーツが提供されます。

色合いの美しいだし巻き卵は宇治の平飼い卵を利用しているそう。火が付いた状態の炊き立てで頂けるご飯も特徴的で、火が消えた後、少し蒸らした後の2つのタイミングで異なる仕上がりを楽しむ事ができます。

5. THE THOUSAND KYOTOのレストラン

今回利用した日本食 KIZAHASHIに加え、館内のレストランは洋食やカフェもあります。メインバーがないのは少々残念ですが、館内のレストランと予約サイトをまとめてご紹介します。


6. チェックアウト

今回の滞在を通じ、ホテル全体のデザイン性はもちろん客室の良さや利便性など価格以上の価値を提供してくれる、そんなホテルのように感じました。次回も京都観光の拠点で利用し、他スイートも楽しんでみたい、そんな気持ちでこのホテルを後にしました。


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  • 人と被らない高級金属製カード

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7. THE THOUSAND KYOTOの価格・プラン

今回の客室「ガーデン・スイート」は一休.comでの予約が最安で、大人2名×1泊 朝食付で58,500円〜(税サ込)となり、朝食抜きの早期予約プランで56,000円〜(税サ込)となります。

また、一休ダイヤモンド会員であればアーリーチェックイン(14時)やレイトチェックアウト(13時)やウェルカムギフトなど魅力的な特典があります。

参考ですが、他予約サイトの価格比較はこのようになっています。


8. (参考) 他ホテルの宿泊記

最後に、EnoHaru’s Hotel Reportsでは「上質な体験をより身近に」をテーマにラグジュアリーホテルでの宿泊記や滞在動画を公開しています。気になる方はぜひ他の宿泊記もご覧ください。少しでも滞在の参考になったら嬉しいです。