【宿泊記】ハイアットリージェンシー東京ベイ - リージェンシーテラススイート

最終更新: 2023年8月16日

「ハイアット プレイス」からリブランドされ、2021年7月オープンと、開業まもないハイアットリージェンシー東京ベイ。

ハイアットリージェンシーは長期で利用する機会が多いのですが、今回は1週間のステイ。客室アップグレードや途中での客室変更もさせていただき、素晴らしい滞在となりました。

なお、本記事でご紹介するホテルステイの様子はYoutubeでも公開しているので、こちらもぜひご覧ください。


目次

1. チェックイン

2. 客室 - リージェンシーテラススイート

 2-1. リビングルーム

 2-2. テラス / バルコニー

 2-3. ベッドルーム

 2-4. ドレッシングルーム

 2-5. バスルーム

 2-6. アメニティ

3. ランチ - ザ・ガーデン

4. ティータイム - クラブラウンジ

5. カクテルタイム - ルーフトップバー

6. イブニングカクテル - クラブラウンジ

7. ブレックファスト - ザ・ガーデン

8. チェックアウト

9. ハイアットリージェンシー東京ベイの価格・プラン

10. (参考) 他ホテルの宿泊記


1. チェックイン

ホテルは新浦安駅から車で10分程、高層階からは東京湾を望み、リゾート感漂う贅沢な立地にあります。

一方で、駅から離れた場所にあるため、近くのスーパーまでは徒歩15分と絶妙な距離。

コンビニも近くのホテル内に数軒ありますが、なぜか品揃えが少なく、利便性はそこまで良くない印象です。

ホテルに足を踏み入れると、リゾートらしい穏やかさと、ハイアット特有のエグゼクティブ感ある雰囲気が調和した空間が広がります。

華々しいエントランスや、ラウンジ等が非常にコンパクトにまとめられている印象で、よりカジュアル&ハイグレードな常宿としてのポテンシャルを感じさせます。

滞在時はサービスを大幅縮小中で、若いスタッフさんを中心に運営されておりましたが、ハイアットらしい丁寧なおもてなしは健在。サービスが本格的に再開された後がとても楽しみです。

2. 客室 - リージェンシーテラススイート

ロビーでの簡単な手続きを済ませ、スムーズな案内で客室へ。

海外出身のスタッフさんも常駐されており、グローバルな対応は流石のハイアット。

※混雑時はクラブラウンジで優先的にチェックインしてくださいます

どことなくリゾート感漂う雰囲気のエレベーターホールを抜け、予約している「リージェンシーテラススイート(54㎡)」へと向かいます。

移動中、通路から覗く青空と海が大都市の近郊であることを忘れさせてくれます。

今回はホテル7階東京湾側と、おそらく同フロアでは最も眺望の良い方面の客室にアサインしていただきました。


2-1. リビングルーム

客室に入り、まず目を奪われるのは、そこから見える視界の広さ。

テラスから覗く青空やグリーン、小ぶりで主張しすぎないインテリアからは、54㎡とは思えない圧倒的なゆとりを感じさせます。

エントランス脇にはクローゼットやバスルーム、ミニバーが配置され、使い勝手も良いです。バスルームの詳細は、後ほどご紹介していきます。

リビングは波をインスピレーションさせるアートやラグマット、ブルーカラーであしらわれた、心落ち着く空間。

リビングからは7階とは思えないほど東京湾を間近に感じられ、そのリゾート感溢れる穏やかさは、ハイアットリージェンシー系ホテルの中でも異色の雰囲気を感じさせます。

もちろん各インテリアの質感も良く、大理石を配したインテリアや金属感のあるインテリアの使い分けは流石で、”ハイアットリージェンシー”ブランドとしての意気込みも感じさせます。

眺望の良い昼間以上に夜間の雰囲気も素晴らしく、一気にシック&モダンな大人のテイストに変貌します。

エントランス脇のミニバーには、おなじみネスプレッソのコーヒーメーカーや、ハイアットリージェンシー共通のTWININGSのティーパックが用意されています。フレームのみで構成された作りで扉等はないため、カトラリーの取り出しやすさは嬉しいポイント。

冷蔵庫にはすでに複数のドリンクが入っており、緊急事態宣言下では全て無料とのこと。クラブラウンジでアルコールが提供されないことの代替サービスでしょうか。

眺望に関しては、直接海に面しているのではなく、眼下の浦安市総合公園をはさんでいるのがポイント。オーシャンビューだけで言えば、目の前の東急ホテルがベストなのですが、緑と海の青、そして夕日のオレンジによるコントラストを楽しめるのはここがベストなのではないでしょうか。

こちらは昼間の様子。清々しい空に穏やかな海と、日々の忙しさや喧騒を忘れさせてくれる、東京近郊とは思えない不思議な眺望です。


2-2. テラス / バルコニー

この客室の一番の魅力といっても過言ではない、オーシャンビューのテラス。

ゆったりとしたチェアとセンターテーブルを備えており、東京湾を望む眺望と合わせ、さながらルーフトップバーのよう。

救命具少々視界を遮ってしまうのは残念ですが、都内からのアクセスも良く、かつオーシャンビューをテラスで楽しめるホテルは珍しいような気もします。

隣の客室や正面のホテルからは、木々やプライバシーガラスによって見えにくい作りとなっています。グリーンは視界の邪魔にならない、絶妙な配置です。

都会とは思えないほど静かな夜は、木々がひっそりとライトアップ。

特に夕方から夜間、そして朝にかけて移り行く景色は素晴らしく、ついついテラスでアルコールを楽しみつつ、長時間過ごしてしまいます。


2-3. ベッドルーム

大ぶりな照明と、シンプルながらもどこかインパクトあるベッドボードが特徴的なベッドルーム。こちらもオーシャンビューという贅沢な空間です。

革張りのデスクや、木目の美しいローズウッドのドレッサーから感じるラグジュアリー感が印象的です。

デスクに関しては横幅は十分なのですが、上部のボードと干渉しがちなので、もう少々高さと奥行きが欲しかったところ。

コンセントは既存のインテリアに使われていることもあり、延長ケーブル(電源タップ)の貸出をおすすめします。

東京ディズニーリゾート寄り(南側)に位置するベッドルームの眺望はリビングルームとほぼ同様のオーシャンビューで、より緑を楽しめる眺望となっています。


2-4. ドレッシングルーム

ベッドルームから続くドレッシングルームは、エントランスと同型のドレッサーに加え、木目調の小物入れで構成。バスルームにも通じているため、シャワー後の利用のしやすさも魅力的です。

ウォークインクローゼットは長物衣類でも干渉しにくい作りで、ハンガーの数も十分。

固定型のバッゲージラックはスーツケースを広げても問題ない広さと高級感があり、使い勝手と品質をうまく両立させている印象です。


2-5. バスルーム

バスルームは、エントランスとドレッシングルーム付近の2箇所にあります。

ハイアットプレイス時代からのリノベーションの過程で二つの客室をつなげた結果、水回りはお金がかかることから、このような構造になったのこと。

レジデンス利用の海外顧客を想定していたのか、いまいち用途がわからず...せっかくであれば一つは眺望を生かした構造、もう一つは別のエリアとして使った方が高級感も出てよかったのではないかと思います。

内部はスタブとシャワースペースが一体となった扱いやすいタイプ。水圧も特に問題なく、調整幅も広いです。

スイートの特徴である、ダイソンの送風機能付き空気清浄機「Dyson Pure Cool Me」。各バスルームに1台ずつ用意されており、非常に珍しい設備です。

また、そのインパクトある見た目とは裏腹に、非常に静かな印象でした。


2-6. アメニティ

ウェルカムスイーツはモモやブドウといった季節のフルーツ。カトラリーはナイフとフォークのみなので若干扱いにくいですが、新鮮味欠かさずジューシーなままいただけます。

バスアメニティに関しては、スイート独自のアメニティと通常フロアのものの両方が用意されており、2つあるバスルームと併せ、全く異なる雰囲気でバスタイムを楽しむことができます。

こちらはスイート限定のブルガリのアメニティ。

グリーンティーからインスピレーションを受けたフレグランスで、うっすらとしたムスクにシダー、背景には柑橘類も感じられます。

森の奥の神殿、そんな神秘的なフレグランスに包まれ、より優雅なバスタイムとなります。

スイート以外のバスアメニティは、ハイアットリージェンシーブランドでおなじみのPHARMACOPIA(ファーマコピア)。

グレープのような甘さと爽やかさを感じさせ、”ザ・海外のホテル”を連想させる比較的ヘビーなフレグランスです。

その他アメニティについても、扱いやすいパッキングがなされ、基本的なものは全て揃っています。

また、ボディタオルがあるのはハイアットリージェンシーとしては珍しい気もします。

3. ランチ - ザ・ガーデン

ランチはホテルロビー階に位置するオールデイダイニング「ザ ガーデン ブラッスリー&バー」にて。

バーカウンターに加えてテラス席も用意され、湾岸エリア特有の潮風に包まれた、異国感あるレストランです。

滞在中はコースランチに加え、アラカルトでもいくつか注文したのでご紹介していきます。

こちらはコースメニューの前菜、フォアグラと信玄どりのテリーヌ。

続いてはミネストローネスープ。

メインは、香り高くボリュームたっぷりの、スズキのムニエル(ケッパー、チェリートマト、ハーブ、焦がしバターソース)をチョイス。豚肩肉のトマト煮込みやサーロイングリルにも変更できます。

全体を通して、特にフォアグラのテリーヌの美味しさとボリューム感はもちろんのこと、何より¥3,480という価格が非常に魅力的に感じられるコースでした。

最後はアラカルト。非常にボリューミーで味わい深い、マッシュルームのカツカレーです。

高級ホテルの中でも比較的低価格でカジュアルに楽しめる、そんな心落ち着く環境が印象的なレストランでした。

4. ティータイム - クラブラウンジ

チェックインのほか、軽食等の特別なサービスが提供されるクラブラウンジ。

KOSHINO JUNKO氏をはじめとする世界的アーティストによるオブジェに演出された、アートギャラリーのような空間に仕上がっています。

ダイニング代わりはもちろんのこと、ホテルによっては簡単なミーティングにも使えたりと、その用途の広さも魅力です。

こちらのラウンジは、細かな作りや質感はハイアット系ホテル上位ブランドのグランドハイアットやアンダーズに劣るものの、第1印象での素材感や色合いによる高級感の演出は流石のハイアット。

滞在時はスタッフさんも常駐されていない様子でした。フルサービスというわけではありませんが、朝のティータイムに気軽に利用する、そんなラウンジのように感じます。

 

7~20時のティータイムでは、AHMADTEA の紅茶やコーヒーをはじめ、ジュースやペリエ、スナック等が用意されています。

高層フロアに用意されているクラブラウンジも多い中、こちらはフロント脇に配置されており、ルームキー一つで自由に出入りできるため、アクセスも良好です。

5. カクテルタイム - ルーフトップバー

ホテル最上階に位置するルーフトップバーは、東京湾をホテル一番のスポットで一望できる、リゾート感溢れる開放的な空間。

ソファー席はもちろん、バーカウンターや、ボックス席も備えており、記念日等の大切なプライベートシーンはもちろんのこと、パーティーでの利用も期待できます。

個人的には金曜日17:30前後のサンセットタイムが非常におすすめで、日が沈む海を眺めつつ、贅沢なカクテルタイムを堪能できます。

メニューは色鮮やかな南国風モクテルを中心に各種ノンアルコールワインを取り揃えています。

今回はノンアルコールスパークリング「ジョエア・オーガニック・スパークリング」を、ディナー前の一杯にオーダーしてみました。

6. イブニングカクテル - クラブラウンジ

夜間はラウンジも雰囲気が一変し、より魅惑的な印象に。特に金をあしらった正面のアートや大理石の模様がエキゾチックな空間を演出します。

クラブラウンジでは、18~19時にカクテルタイムのサービスがあります。この日は人もおらず、ゆったりとしたイブニングカクテルを楽しむことができました。

座席に案内いただくと、生ハムやサーモン、ペンネ、カレー、生ハムメロンと色とりどりの メニューが簡単なセットメニューとして提供されます。

アルコールはノンアルコールのスパークリングや赤/白ワイン、ビールなど。

※通常営業時はもちろんアルコールも提供されます

メニューのボリューム感も程よい印象で、メイン前の一杯とおつまみ、そんなシチュエーションがあいそうなカクテルタイムです。

7. ブレックファスト - ザ・ガーデン

朝食はクラブラウンジではなく、ランチを楽しんだオールデイダイニング「ザ ガーデン ブラッスリー&バー」での提供でした。

メニューは、サイドディッシュにハムのサラダ、メインは具材たっぷりのオムレツに、カリカリのベーコン、デザートにフルーツとヨーグルトがセットになった朝食です。

全体的な味わいやボリューム感は良くも悪くも万人ウケなバランスの良い印象で、カトラリーはシンプルすぎて、少々味気ない気もします。

とはいえ、個人的には、朝から生ハムなどのシャルトキュトリーを楽しめるのは少々興奮してしまいます...!

大きなカップに入れられたヨーグルトにメロン、パイナップルと標準的ながらもヘルシーな朝食は、ホテルでの長期滞在が続くと非常に嬉しく感じられます。

8. チェックアウト

クラブラウンジでティータイムを過ごし、チェックアウト。

今回の滞在では、サービスを大幅に縮小しているものの、様々な面で定宿としてのポテンシャルを感じさせるホテルのように感じます。現在はまだ注目されていないため人も少なく、今のタイミングだからこそおすすめしたい、そんな思いでこのホテルを後にしました。


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9. ハイアットリージェンシー東京ベイの価格・プラン

価格については気になる方も多いと思うので、こちらで書き留めておこうと思います。

今回の客室「リージェンシーテラススイート」については、現状では公式サイトのみの予約となるようで、大人2名×1泊で¥67,000〜(税サ込)です。

※個人的にはハイアット公式のポイントとの併用がおすすめで、12,000ポイント+¥12,000〜(税サ込)という破格のプランとなっています

その他の客室については、ハイアット上級会員以外であれば一休.comがおすすめで、クラブラウンジアクセス権付きの「クラブキング」は大人2名×1泊で¥34,000〜(税サ込)となります。

参考ですが、クラブキングの価格比較はこのようになっています。


10. (参考) 他ホテルの宿泊記

最後に、EnoHaru’s Hotel Reportsでは「上質な体験をより身近に」をテーマに、国内外ラグジュアリーホテルでの宿泊記や滞在動画を公開しています。気になる方はぜひ他の宿泊記もご覧ください。少しでも滞在の参考になったら嬉しいです。